市民の皆さんの健康に関して、今回は亀岡市立病院の呼吸器内科部長が、専門分野についてお話します。
亀岡市立病院 内科部長
杉山牧子(すぎやままきこ)
〔専門分野〕呼吸器内科
■長引く咳・痰はスルーしないで
亀岡市民の皆さまはじめまして。
呼吸器専門医の杉山牧子と申します。令和6年度から亀岡市立病院呼吸器内科内科部長で常勤診療しています。
このたび私は呼吸器症状・呼吸器疾患がある市民の皆さまの一助になりたいと当院開院20年目で初めて呼吸器内科を立ち上げました。呼吸器科の学会専門医は人数が少なく、循環器専門医の1/3、消化器専門医の約1/4です。呼吸器専門医が偏在し、呼吸器疾患を非専門医が診療する病院が多いのが現状です。そのせいでしょうか、当科初診で肺がんなどの重篤な疾患を診断するケースが多々あります。
肺がんは怖い病気というイメージがありますが、早期に診断、手術で完全切除できた場合は治る病気です。咳が続く、痰に血が混じる、息が苦しい、胸や背中・肩が痛い、などの症状がある人は早めに受診ください。当院では肺がん検診・二次検診の精査も行っています。レントゲンで肺に影があると言われた人、どうぞ受診ください。呼吸器外来は木曜日の午前中です。金曜午前中にも外来診療していますので、風邪や花粉症が長引く人も当科にご相談ください。
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