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やさしい健康講座 第185回

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京都府亀岡市

市民の皆さんの健康に関して、今回は亀岡市立病院の麻酔科部長が、専門分野についてお話します。

亀岡市立病院麻酔科部長
岡本(おかもと) ゆう
〔専門分野〕麻酔科

■全身麻酔と新型コロナ
全身麻酔では手術を受ける病気以外にかかっている病気が問題となることがあります。具体的には心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、喘息、腎不全などです。
ここ数年では新型コロナウイルス感染が最も注意するべき病態です。全身麻酔では自発呼吸を止めるため気管挿管を行い人工呼吸管理となります。そのため、いわゆる風邪などの呼吸器感染症があると窒息、咳や痰の増加、気管支痙攣、肺炎などを起こす危険性があり一般的には治癒後2週間は全身麻酔を避ける必要があります。そのなかでも新型コロナウイルス感染は、術後30日以内は死亡のリスクとなるとされており、診断されてから手術までの期間を7週間以上空けることが望ましいとされています。
ワクチン接種や治療法の改善が進み、感染拡大当初より重症化することが少なくなったとはいえ、新型コロナウイルスの周術期医療への影響は大きく、引き続き感染予防対策が極めて重要といえます。市民のみなさんにはいま一度手洗いやうがい、発熱や咳などの症状があった場合には早めの受診をお願いします。

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