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教えてコスモさん!~SDGsのいろいろ~

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京都府亀岡市

■第33回 日常の景色にあるSDGsを見つけてみる─その28
入学式や入社式など、4月は新たな門出を祝う行事が各地で開かれます。市内でも、七谷川沿いの「和らぎの道」や平の沢公園などで、満開の桜を楽しむ人の姿を目にしますが、その季節が早まっているように感じる人もいるのではないでしょうか。
昨年は、京都での桜の開花日が3月17日と平年よりも早く(注1)、話題になりましたが、その要因として挙げられるのが地球温暖化です。平均気温が上がることで、今後は「桜の開花時期が早まるだけでなく、全国いっせいに開花したり、開花しない地域が生じたりする可能性があるという研究結果も示されている」と、環境省は指摘しています(注2)。
こうした地球温暖化に深く関係する目標として、SDGsでは「気候変動に具体的な対策を(目標13)」が設定されています。気候変動と聞くと、なんとなく私たちの生活から遠いことだと感じる人もいるかもしれません。しかし、この目標には豪雨や干ばつといった気候変動によって発生する災害への対策も含まれており、日常とかけ離れた話ではないのです。
今月は「桜の開花時期」をテーマにしながら、祖父母世代と孫世代のような幅広い世代で気候変動について話し合い、地球温暖化を防止するために、市内ではどのような取り組みが行われているのか、私たちにできることがないか、話し合ってみてはいかがでしょうか。

注1:気象庁ウェブサイト「さくらの開花日(2021-2023年)」
【HP】https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura003_07.html
注2:京都地方気象台「植物の観測結果一覧」

◇文章
高木 超(たかぎ・こすも)
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任助教
亀岡市参与(SDGsアドバイザー)

◇本紙写真
江見 彩香(えみ・あやか)
元ファインダー女子広報部
女子学生による亀岡のPR隊“ファインダー女子広報部”(2018-2019)として活動。
現在、プロのフォトグラファーとして奮闘中!

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