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自治体の皆さまへ

教えてコスモさん!~SDGsのアレコレ~

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京都府亀岡市

■第34回 日常の景色にあるSDGsを見つけてみる─その29
毎年5月は、ゴールデンウィークと呼ばれる大型連休があり、多くの人で賑わう観光地の様子をテレビや新聞などで目にします。連休中に亀岡から離れた場所に移動することがあれば、いつもとは違う「身近なサステナビリティ(=みぢさす)」を見つけるチャンスです。
例えば、目的地に向かうために電車を利用すると、異なる高さのつり革(つり手)が設置された車両に乗ることがあるかもしれません。もし、車内が混雑していて座席に座ることができない場合でも、つり革の高さが異なることで、身長が高い人も低い人も、腕が上がりづらい人も、みんなが安心して鉄道を利用できるため、目標10「人や国の不平等をなくそう」に貢献していることに気づきます。
また、17歳時の日本人の平均身長は、男性が170.7cm、女性が158.0cmと、10cm以上の開きがあるため、電車やバスに乗る際に、つり革が高くて利用しづらかったり、荷棚が高くて荷物を乗せられなかったりした経験のある人の割合は、女性の方が多いのではないでしょうか。こうした性別による不利益が生じない環境を整備することも、SDGsの目標5で掲げられた「ジェンダー平等」を実現するために必要なことです。
今月はSDGsの視点を用いながら、あなたが日々の暮らしで感じる「不便なこと」について、家族や友人と話し合ってみてはいかがでしょうか。

(注)文部科学省・報道発表資料「令和4年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)確定値を公表します。」より引用

◇(文章)高木 超(たかぎ・こすも)
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科特任助教
亀岡市参与(SDGsアドバイザー)

◇(本紙写真)江見 彩香(えみ・あやか)
元ファインダー女子広報部
女子学生による亀岡のPR隊“ファインダー女子広報部”(2018-2019)として活動。現在、プロのフォトグラファーとして奮闘中!

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