市民の皆さんの健康に関して、今回は亀岡市立病院の診療技術部放射線技術科長が、専門分野についてお話します。
亀岡市立病院
診療技術部放射線
技術科長
八木教之(やぎみちゆき)
■骨の密度について
骨密度は、20代をピークに加齢とともに低下していきます。特に女性は、閉経を迎える50歳前後で急激に減少してしまいます。
乳製品やカルシウムを摂取して予防に努めておられる人も多いかと思いますが、それだけでは骨は強くなりません。食べ物から得られるビタミンB・D・K、タンパク質などが必要です。
ビタミンDは、食べ物から摂取するより、太陽からの紫外線によって多く生成されますので日光浴などが効果的です。ただし、長時間紫外線にあたると皮膚がんのリスクが高まりますので注意が必要です。
その他に、適度な運動で骨に負荷をかけないと食事のみでは骨密度は増えません。健康診断でコレステロールや中性脂肪などの値を気にされている人も多いと思いますが、骨密度は、血液検査ではわかりません。専用の装置を使って測定する必要があります。
測定にあたっては、かかりつけ医に相談されるか、当院では骨密度検診も行っていますのでお問い合わせください。骨粗しょう症になる前に骨折予防に努めてみてはいかがでしょうか。
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