■平和への願いを込めた歌 「うつくしもの」
8月を平和月間と定め、事業に取り組む亀岡市には、市民の平和への願いを込めた平和の歌「うつくしもの」があります。この歌は、2002年(平成14年)に亀岡市と京都学園大学(現在の京都先端科学大学)が共同して取り組み、 “平和への想い”を募集しました。市内外から417通の平和への想いが集まり、シンガーソングライターの奥井亜紀さんの手により編集・作曲され完成したものです。
歌詞には「コスモスの花」など亀岡の豊かな自然が登場し、何気ない日常から感じられる平和への想いが世界中に広がり、未来に平和をつないでいくことを願っています。それぞれの平和への想いがいっぱい詰まったこの歌は、市の平和祈念式典などで歌われています。
■平和の歌でつながる
この歌を通じて、岡山市の富山中学校と亀岡市の詳徳中学校の生徒の平和への想いがつながり交流がスタートしました。
始まりは2005年(平成17年)、富山中学校が平和学習で「うつくしもの」を見つけ、亀岡市が歌のCDを提供しました。これをきっかけに同年8月には、富山中の代表12人が本市を訪れ平和祈念式典に参加し、詳徳中の生徒たちと「うつくしもの」を合唱しています。
翌年、富山中では歌詞に登場するコスモスを栽培し、平和の種として詳徳中に送りました。詳徳中では「コスモスガーデン」を作り、平和友好のシンボルとしてコスモスを育て、継続して種を取っています。
今年も、7月16日に生徒会が種をまきました。年月を重ねた両校の交流は、今年も美しい花を咲かせ平和への思いを発信します。
西山の中腹にある平和塔内には、戦争に出兵し亡くなった人や昭和26年の平和池水害の犠牲者名が「みたまの記録」として収められています。
8月7日には平和祈念式典が行われます。平和への思いを込めた折り鶴は、式典後広島平和公園に収められます。
市民の皆さんから、平和への祈りを込めた多くの折り鶴をいただきました。
本紙写真:7月2日、ガレリアかめおかデイサービスセンター
■平和の歌「うつくしもの」
芝生の上で寝ころんだり
川でのんびり釣りをしたり
コスモスの花が風にそよぐ
眺めていたい
感じていたい
笑顔がいっぱい
やさしさいっぱい
元気がいっぱい
ここにある
君とつないだ
手のぬくもりが
誰にも負けない力になる
明日があってほしい
昨日よりも今日が素敵
今日よりも大きな明日 世界中に
作詞:奥井亜紀 平和への想いをお寄せいただいた皆さま
作曲:奥井亜紀
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