◆防災・減災への決意新たに 南山城水害70周年で式典
井手町は、多くの尊い命を奪い、町に大きな被害をもたらした南山城水害から70年目を迎え、11月30日(木)、井手町役場などで南山城水害70周年式典を行いました。
昭和28年8月14日夜から降り始めた雨は時間と共に激しさを増し、翌15日未明には市街地を流れる玉川、南谷川、渋川が各地で氾濫。さらに玉川の上流域にある大正池と二ノ谷池のふたつのため池が決壊し、それに伴う土石流が市街地を襲い、当時の町は壊滅的な被害を受け、死者・行方不明者は109人にのぼりました。
式典には、西脇隆俊京都府知事、林正樹府議会副議長をはじめ、関係者や住民の方々ら約100人が出席し、犠牲者の冥福を祈って黙とうをささげました。
西島寛道町長は、あいさつの中で「町は急峻な山と天井川に囲まれ、水害を受けやすい地形であり、引き続き防災、減災対策に取り組んでいかねばならない」と述べました。
また来賓を代表して西脇知事、林府議会副議長、奥田俊夫町議会議長があいさつを述べられました。
このあと、山吹ふれあいセンターを会場に、被災当時の写真や新聞記事の展示や、30周年の際に制作したビデオの上映などが行われました。
◆記念にまちの花「ヤマブキ」を植樹 「まちづくりセンター椿坂」20周年で式典
「井手町まちづくりセンター椿坂」が開設20周年を迎え、11月26日(日)、施設を運営する井手町まちづくり協議会(髙岡昭三会長)による記念事業が行われました。
椿坂は、町内でまちづくり活動に取り組む各団体の活動拠点として平成15年に設置されました。
純農家風建築の交流棟と陶芸などが体験できる活動棟があり、町内の11団体で構成する同協議会が、来館者のおもてなしや特産品の販売、かまど炊きや陶芸体験、野菜市など、交流人口の拡大や地域活性化につながる活動を展開してきましいた。
式典では、髙岡会長が、「新しくできたテオテラスいでなどと連携して、魅力的なエリアにしていくため、協議会としての役目を推進したい」とあいさつ。
また来賓の西島寛道町長が祝辞を、山本一男副会長がこれまでの歩みを紹介したあと、午前中は髙岡会長、西島町長、奥田俊夫町議会議長らが、午後は中田邦和教育長が町の花である「ヤマブキ」の苗木を植樹しました。
◆470人が山背古道歩く 第29回とことんウォーキング
城陽市から木津川市までの木津川右岸の山際を通る散策道・山背古道で11月26日(日)、第29回山背古道とことんウォーキングが開かれ、約470人が秋深まる山城地域の風景を楽しみながら歩かれました。
歴史遺産や里山の景観といった木津川右岸地域の魅力を楽しんでもらおうと、城陽市と木津川市、井手町の3市町で構成する山背古道推進協議会が主催するウォーキングイベントです。
参加した方々は、総延長約25キロの山背古道を、JR城陽駅前と木津川市役所前からスタートし、それぞれ思い思いのペースで歩きながら反対側のゴール会場を目指しました。
中間地点となる井手町では、今回、「まちづくりセンター椿坂」と合わせて9月に山吹ふれあいセンター1階にオープンした「テオテラスいで」前を「ホットコーナー」として設定。訪れた参加者たちがのどかなひと時を楽しんでおられました。
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