新年あけましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
また平素は、町政進展のため格別のご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
私は、昨年8月、住民の皆様のご支援を賜り、町政の舵取り役を担わせていただくことになりました。これまでの汐見前町長のまちづくりを継承し、京都府とも協調しながら井手町の発展と住民の幸せのため、精一杯頑張っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
さて、私は「豊かな自然と利便性・快適性とが共存する新しいまち」の実現をめざすことを基本姿勢とし、「自然環境を守り育て安全でやすらぎのあるまちづくり」、「快適な暮らしと豊かな自然を活かしたまちづくり」、「活力のある産業振興と観光・交流のまちづくり」、「あすを創造する教育や文化・スポーツをはぐくみ、子ども達がのびのび育つまちづくり」、「いきいきと安心して暮らせる健康・福祉のまちづくり」、「つながりとふれ合いを大切にし、みんなで取り組むまちづくり」という六つの柱からなる基本政策をお示しし、その実現に向けて取り組んでいくことをお約束させていただきました。
社会情勢は、コロナ禍の3年間を乗り越えて経済状況なども改善しつつあるといわれておりますが、本町のような小規模自治体にとりましては依然として難しい局面に対峙していかねばならない状況にあります。
行政の果たすべき役割は、ますます重大となってきておりますが、本町が抱えております課題の解決や、住民の皆様からお聞きしたことなどを、今後の町政に十分反映させ、その期待に応えてまいりたいと考えております。
中でも、第一に取り組むべき喫緊の課題は、本町における人口の減少を食い止めることであります。
そのためには、まちづくりの核となる国道24号城陽井手木津川バイパスの早期実現に向けて各方面に働きかけていくとともに、このバイパスへのアクセス道路の整備と、宅地等の開発適地の拡大を行うこと。さらに昨年、高速化・複線化第二期事業が開業したJR奈良線の複線化事業につきましても、さらなる利便性の向上を図るため、早期の全線複線化の実現に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
また、京都府の協力を得ながら誘致を進めてまいりましたJR山城多賀駅前の商業施設につきましても、「イデフル」の愛称で今年の夏にオープンされる運びとなりました。今後も引き続いて、企業や商業施設の誘致を進め、雇用機会の拡大や暮らしの利便性の向上に努めるとともに、府内でトップレベルである子育て支援策等を町内外に広くPRし、若者が住みやすい環境づくりにも積極的に取り組み、人口の減少を食い止めていきたいと考えております。
昨年7月には、役場庁舎と山吹ふれあいセンターの移転が完了し、新しい庁舎での業務がスタートいたしました。これらの施設は、防災拠点としての機能を高めているだけではなく、9月に開業いたしました山吹ふれあいセンター1階の地域振興交流拠点施設「テオテラスいで」や、国が整備される道路休憩施設をはじめ、既存の井手町まちづくりセンター椿坂や、玉川さくら公園などと一体となって、新たな賑わいの創出や交流人口の増加、地域振興と活性化に貢献できるものと考えております。
その他にも、教育や福祉、環境対策、商工業や農業の振興、暮らしの周辺整備、消防・防災対策等につきましても、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
本町にとりまして、これからの数年間は将来を左右する大変重要な時期を迎えることになります。これまでと同様に、国や京都府のご支援をいただきながら、住民の皆様が希望と生きがいをもって暮らせる井手町を築くために、まい進する所存であります。
年頭にあたり、住民の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしますとともに、本年も格別のお力添えを賜りますようお願い申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。
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