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自治体の皆さまへ

令和7年 新年のごあいさつ(1)

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京都府井手町

井手町長 西島 寛道
新年あけましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
また平素は、町政進展のため格別のご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
昨年は、元日に発生しました石川県能登地方を襲った大地震をはじめ、全国で台風や記録的な豪雨などによる災害が発生し、各地に大きな傷跡を残しました。被災地の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げますとともに、災害への備えの重要性を改めて心に刻んだところであります。
私は「豊かな自然と利便性・快適性とが共存する新しいまち」の実現をめざすことを基本姿勢とし、「自然環境を守り育て安全でやすらぎのあるまちづくり」、「快適な暮らしと豊かな自然を活かしたまちづくり」、「活力のある産業振興と観光・交流のまちづくり」、「あすを創造する教育や文化・スポーツをはぐくみ、子ども達がのびのび育つまちづくり」、「いきいきと安心して暮らせる健康・福祉のまちづくり」、「つながりとふれ合いを大切にし、みんなで取り組むまちづくり」という六つの柱からなる基本政策をお示しし、その実現に向けて取り組んでいくことをお約束させていただきました。
社会情勢は、コロナ禍を乗り越えて経済状況なども改善しつつあるといわれておりますが、物価上昇に賃上げが追いつかず、家計の負担は大きくなってきているといわれており、地域の生活・経済を守るために効果的できめ細かな施策が求められています。
本町のような小規模自治体にとりましては依然として難しい局面に向きあっていかねばならない状況にありますが、行政の果たすべき役割は、ますます重大となってきており、本町が抱えております課題の解決や、住民の皆様からお聞きしたことなどを、今後の町政に十分反映させ、その期待に応えてまいりたいと考えております。
中でも、第一に取り組むべき喫緊の課題は、本町における人口の減少を食い止めることであります。
そのためには、まちづくりの核となる国道24号城陽井手木津川バイパスの早期完成に向けて、引き続き各方面に働きかけていくとともに、このバイパスへのアクセス道路の整備と宅地等の開発適地の拡大に取り組んでまいりたいと考えております。
さらに一昨年、第二期事業が開業したJR奈良線の高速化・複線化事業につきましても、さらなる利便性の向上を図るために早期の全線複線化の実現に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。
また、昨年6月末には誘致を進めてまいりましたJR山城多賀駅前の商業施設「イデフル」がオープンし、町内ににぎわいをもたらすこととなりました。今後も引き続いて、企業や商業施設の誘致を進め、雇用機会の拡大や暮らしの利便性の向上に努めるとともに、府内でトップレベルである子育て支援策などを町内外に広くPRし、若者が住みやすい環境づくりにも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
一方、役場庁舎と山吹ふれあいセンターにつきましても、防災拠点としての機能を有するだけでなく、地域振興交流拠点施設「テオテラスいで」や、今後、国において整備される予定の道路休憩施設をはじめ、既存のまちづくりセンター椿坂、玉川さくら公園などと併せて、新たなにぎわいの創出拠点として交流人口の増加、地域振興と活性化に貢献できるものと考えております。
この他にも、教育や福祉、子育て支援、環境対策、商工業や農業の振興、暮らしの周辺整備、消防・防災対策などにつきましても、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
本町にとりまして、これからの数年間は将来を左右する大変重要な時期を迎えることになります。これまでと同様に、国や京都府のご支援をいただきながら、住民の皆様が希望と生きがいをもって暮らせる井手町を築くために、まい進する所存であります。
年頭にあたり、住民の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしますとともに、本年も格別のお力添えを賜りますようお願い申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。

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