新コミュとは、みんなで手を取り合ってつくる新しい地域づくりのこと。
そんな新コミュのキーマンを訪ねて話を聞きました。
■No.5久美浜二区振興会 冷静と情熱のあいだ時々“えいやぁ!”の地域づくり
和田省三(わだしょうぞう)さん
8つの集落からなる久美浜二区地域は、平成29年から新コミュの検討をスタート。令和2年に区長会と活性化協議会、地区公民館の3つの組織を統合・再編して「二区振興会」を発足しました。今、二区振興会は、事務局の充実と機能化により安定的に組織運営を行いながら、地域内の交流や賑わいの創出に力を入れ、一体感のある組織として成長を続けています。
昨年には「久美浜二区広域協定」を締結。「余力のある今の世代で仕組みを変えていかないと手遅れになる」と、集落間で連携して広い農地を保全する仕組みづくりに着手し、事務の負担軽減や農地の保全面積拡大など、着実に進めてきました。
二区振興会専務理事の和田省三さんは、発足からここまでの5年間を振り返って「苦労や失敗も多かったです。でも仲間のおかげもあって何とかやれてます」と笑いながら話しました。そんな和田さんが考える地域づくりのポイントは3つあります。
1つ目は“仲間づくり”。「組織には2:6:2の法則があると言われますよね。熱心な2割の層が、平均的な6割の方に働きかけ、どれだけやる気にさせるかが重要」だと言います。2つ目は“丁寧な説明と理解”。「協定」が発足するまでの約2年で50回を超える会議を行い、理解してもらえるようとことん粘った和田さん。「突っ走らずちゃんと理解を得ることはとても大切」とのこと。そして3つ目は“事務局機能”。課題の進捗や共有が常に必要で「事務局が機能しないと組織の動きは止まってしまう」と言います。
さらに「いざという時“応援してもいい”と考える層がどの程度いるかを読んで“えいやぁ”と決断することも必要」だと言います。この情熱も地域の未来を考えてこそ。
丁寧な説明と冷静な状況判断からなる地域の合意形成。そして揺るぎない情熱が、二区地域の一体感を作り上げ、先へと進む原動力になっています。
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