網野町俵野で8月4日、7世紀後半の飛鳥時代後期に創建された丹後唯一の寺院である「俵野廃寺」の石碑の完成を祝う除幕式が行われました。俵野廃寺は、大正11年の発見後、昭和58年の俵野川改修工事などで寺の塔の礎石や寺院に使用された瓦などが多数出土しており、古代丹後研究において貴重な資料とされています。この日、地元出身で建立に携わった古代丹波歴史研究所長の伴(ばん)とし子さんは、「俵野廃寺は重要な歴史遺産。京丹後市に育った者として最高の誇り。俵野区や皆さまのおかげで完成し感無量です」と話しました。
■俵野廃寺跡碑
現在、丹後で確認されている古代寺院は、奈良時代の丹後国分寺(宮津市)と、さらに古い飛鳥時代の俵野廃寺のみ
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