第7回京丹後長寿研究報告会
2025世界長寿サミットin京丹後の開催に向け意欲的な報告会
■安心で健康な生活を目指してさまざまな視点から京丹後の長寿を研究
京丹後長寿研究報告会が8月18日、アグリセンター大宮で開催されました。京丹後は、百寿率(人口10万人当たりに占める100歳以上の割合)が全国平均3倍にもなる日本有数の長寿地域です。そのメカニズムを医学的に明らかにするため、平成27年度から京都府立医科大学と市立弥栄病院の共同研究(長寿コホート研究)が行われており、これまで千人以上の方の協力を得て長寿健診を実施してきました。
報告会第1部では、弘前大学の村下(むらした)教授が健康を軸とした地域経済の発展について話し、QOL(※)が高く充実感のある地域社会を目指し取り組んでいる弘前市の活動を紹介。さらに、来年6月19日から4日間、京丹後での開催が計画されている「第1回長寿サミット」について、府立医科大学の的場(まとば)教授と市観光公社の津田(つだ)部長、市健康推進課の丸山(まるやま)課長補佐らが、長寿サミットで期待されていることや市の長寿への取り組み、大阪・関西万博との連携について説明しました。現在、SNSやホームページなども開設され、着々と準備が進んでいます。
第2部では、府立医科大学の各専門の医師らが、視聴覚機能や身体活動、口腔健康、フレイル解析から見えてきた健康長寿の秘密、長寿健診から見る京丹後の状況と認知症予防の最近の動向などについて、現在までの研究成果を報告。さらに、市民から寄せられた「健康食品やサプリメントの有用性」や「身体に良い油と悪い油」、「物忘れと認知症」などの質問に対して回答。最後には、的場教授が今回の報告をまとめ、今後の展開について話しました。
※クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life)の略、人生や生活の「質」のこと。
■SNSでも情報を発信していきます
5月にスタートした世界長寿サミットのホームページ。今後、開催までにさまざまな情報が公開予定
問合せ:医療政策課
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