1月23日に府立清新高等学校で開催された演劇「刻の波の中で」。
同校3年次文化教養系列で行われている郷土探究の授業の一環で行われた今回の演劇は、昭和2年に発生した北丹後地震と第2次世界大戦中におこった宮津空襲を題材にした作品。
生徒21人が作り上げる約30分の演劇は、会場を訪れた人に命の大切さを改めて考えさせる作品となりました。
平和な日常を襲った地震。家族を奪われた正夫は、絶望で崩れ落ちる。
正夫を助けた一人の軍人。彼の言葉が、再び正夫に生きる意味を与える。
宮津で空襲に襲われる正夫。自分のやるべきことは何か、息を引き取るその瞬間までその答えを問い続けた―。
あなたなら何を信じ、何を守る―
■あらすじ
昭和2年、京都府の丹後地方。山間部にある小さな村に、母、妹と3人で暮らす主人公の秋元正夫。そんな家族を突如襲う北丹後地震。家族を失い、失意のどん底にあった正夫。そんな彼を助けた軍人からの言葉「今に向き合い、自分がやるべきこと、生きてその答えを探せ」その言葉に感化された正夫は、自分の手の届く範囲で人を救いたいと海軍に入隊する。しかし彼の想いとは裏腹に、戦争は、彼の心をむしばんでいく―。
地震、戦争の時代を生き、自分のやるべきこととは、戦争とは何なのか。一人の男が生涯をかけて問い続けた18年間の物語
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