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2024Vol.05U・Iターンインタビュー 京丹後の素敵な人みーつけた!

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京都府京丹後市

■海辺の提灯屋さん。暮らしを灯す、笑顔が灯る―。
小嶋俊(こじましゅん)さん
網野町浅茂川の八丁浜の海岸。その近くにお店を構える提灯工房「小嶋庵」。提灯職人で代表の小嶋俊さんは、高校卒業後、実家である京都市で二百年以上にわたり京提灯を製造する老舗「小嶋商店」の10代目として、職人の道を歩み出しました。そんな俊さんが京丹後へ移住してきたのは、3年前の夏。
「妻の祖母の実家が網野にあったこともあり、妻に誘われて20代の初め頃に遊びに来たのが初めて。そこから網野がずっと好きでした。移住を決めたきっかけは、やっぱりコロナ。イベントやお祭りはすべて中止で提灯の発注が一切なくなりました。家でじっとしているのも何だからと、家族を連れて八丁浜を見に行ったとき、これがラストチャンスだと思いました。仕事がまったくできない状況、そして、これから子どもたちが成長すると住む場所を変えるのは難しくなる。今しかないと思い、家族に移住したいと話をしました」。
京丹後で始まった海辺の提灯屋さん。今では、提灯づくりを手伝ってくれる地元のお母さんたちも加わって、おしゃべりの絶えない賑やかな工房です。
「小嶋庵の提灯を世界に。そんな大きな目標もあるけれど、今はただ、みんなで楽しく提灯をつくるこの空気感を大切にしたい。自分の中で思い描いていたことが、今やっと、できている気がするので。近所のお母さんたちと集まって、作業しながらおしゃべりをして、でも実はすごいものを作っている。それってなんかカッコよくないですか?」と嬉しそうに話しました。

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