いのちが豊かに輝き、喜びと感謝にあふれる豊かさが広がり続けるまちへ
―京丹後市誕生20年のさらなる豊かな未来へー
京丹後市長 中山泰
あけましておめでとうございます。
市民の皆さまには、令和7年の新春を健やかにお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。昨年春の選挙では、無投票により市民の皆さまからご信託を賜り、尊い責任の重みに身の引き締まる思いです。通算4期の貴重な経験を力と知恵にかえ、再選2期目の初心を大切に、本年も心も新たに全力でチャレンジを進めてまいります。
昨年は、物価高騰への諸対策のほか、ふるさと納税のさらなる推進や新経済戦略検討への準備、初の「美食都市」の受賞(全国5都市のみ)とそのプロモーション、世界ジオパーク再認定、有機農業の推進など、稼げる地域経済とその強靭化への取り組みを推進。また、「子どもをまん中」の魅力ある教育立市・温かい子育て環境をつくるため、学びの変革事業など先端的教育のさらなる推進に加え、低所得世帯の受験料支援や就学援助など教育のセーフティネットの充実、「こども部」を創設し屋内遊び場整備に向けた「一日こども広場」の開催などを実施しました。さらに、防災や生活の安全・安心を守り抜き、生活の現場から豊かな活力をつくるため、地域共生ステーションの全域化や認知症AI支援など百才活力社会の推進、バス路線の一部廃線も見据えた新・公共交通の導入、新たな地域コミュニティづくりの全市的な展開、廃棄物処理に係る検討や庁舎増築棟の整備推進や、また谷垣雄三医師を名誉市民に、などさまざまな分野で取り組みを全力で進めてまいりました。
そしていよいよ、概ね3年後には、山陰近畿自動車道が市内最大の商業地域に直接入り、市内全線ルート決定手続きも開始され、順次市内各地にアクセスが届いてくる。このことを具体的に展望してまちづくりを構想できる時代に入ってきました!いわば、まちづくりの第二ステージ、次世代のまちづくり、大動脈と直結する大交流のまちづくりを始めるスタートに今、います。そして、未来のまちの新たな装いづくりに向け、まず皮切りに総合的な子育て・こども館&図書館構想、網野交流センター(仮称)などの計画が進むとともに、都市・地域拠点のネットワークと連坦して「空き家」を大切な資源として活用する取り組みに着手し、各町の街並みに未来と伝統・歴史、新旧街並みの調和ある装いを整え、生活現場の中に、風情のある多彩で豊かな活力を呼び込み育んでまいります。
昨年は、市制施行20周年の大切な節目を迎え、改めて新市の豊かな発展に向けた市民の皆さまのご尽力に心から感謝を申し上げます。人口減少などまだまだ課題は山積しておりますが、「課題や逆風」はより高く飛翔するための「浮力」に変えていく。豊かな自然環境や健康長寿への社会的志向の高まりなど京丹後への「時代の追い風」は、まちの発展への「推進力」にしていく。
そして、課題はきっと喜びへと変わります。今後とも、市民の皆さまと力を合わせ、逆風も追い風も、ともにより高く、より前に、豊かな発展へと飛翔する糧と宝にしてまいります。そして本年は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪・関西万博が開催され、京丹後市は今、百歳長寿にさきわうまちとして社会的な関心を集めています。私たちのまちから、いのちが豊かに輝く、幸せとウェルビーイングにあふれる未来、誰ひとり置きざりにされない、喜びと感謝にあふれ、豊かさが広がり続ける未来へ、皆で一緒に前進してまいります。
最後に今、世界では、中東やウクライナでの戦闘がなお終結に至らず、ともに一刻も早い、戦闘の終結と平和の回復を市民の皆さまと共に心から求め祈念をしてまいります。
本年が、市民の皆さまにとってますます喜びの多い豊かな年でありますこと心から慶び、お祈り申し上げまして、新春のごあいさつとさせていただきます。
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