■「朝のリレー」ゆき
明けましておめでとうございます。皆さん、元旦の初日の出はご覧になりましたか。素敵な新年の朝を迎えられていれば何よりです。朝と言えば、故・谷川俊太郎さんの詩に「朝のリレー」というのがあります。『カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているときメキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている』から始まる、とても爽やかな律文。『この地球ではいつもどこかで朝がはじまっているぼくらは朝をリレーするのだ』新しい希望や願いを「朝」と重ね、それを人から人へ国から国へと「リレー」していく。そんな思いが詩に込められている気がします。今年最初の素敵な朝が、どこかの誰かにつながり続けていくような1年であってほしいと思います。
次号は1月24日(金)発行です。
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