■同志社女子大学まちづくり委員会 学生による地域連携プロジェクト
「まちづくり委員会」は、平成29年に発足した同志社女子大学の学生団体です。学生の多くは市外に住んでいますが、京田辺市を「第2のふるさと」と自慢できるようなまちにするため、市内の子どもや高齢者と交流したり、団体・企業などと連携したりしながら一緒に地域を盛り上げています。結成当時は20人弱でスタートしましたが、現在は100人を超える規模にまで成長し、学生が主体となって、さまざまなプロジェクトを展開しています。
プロジェクトの一部を紹介します。
◇フレーバーティープロジェクト
コロナ禍で増えた在宅時間に、楽しくお茶に親しんでもらおうと、市内の茶業者と協力して、新たなフレーバーティーを開発・販売しました。煎茶をベースにブドウやモモ風味に仕上げた同商品は、京田辺ブランド一休品に認定されているほか、ふるさと納税の返礼品にもなっています。
商品内容など詳しくは、同志社女子大学ホームページ(本紙8ページの二次元コード参照)を確認してください。
◇京田辺彩りプロジェクト
アートの力で京田辺を明るく彩り、たくさんの人の心を癒やすため、昨秋、タペストリーを制作し多くの客でにぎわうアル・プラザ京田辺に設置しました。
また、7月には京田辺音楽家協会と一緒に、一日中音楽が聞こえる空間づくりのため、プロ・アマ・学生問わず演奏者が集うミュージックストリートを店内で開きました。
◇京田辺ふれんずプロジェクト
学童の児童に楽しく放課後を過ごしてもらうため、手紙の交換をはじめ、ドッジボールや大縄跳びなどで一緒に遊んでいます。文字や絵を描くことで、表現する楽しさを感じてもらい、相談相手にもなっています。
■〔Interview〕市民の皆さんと一緒に京田辺を盛り上げたい
現代社会学部社会システム学科3年生 藤本愛果さん、和田朋さん、廣橋佐紀さん
まちづくり委員会に所属する3人の学生に、同団体の活動内容や思いなどを伺いました。
◇加入したきっかけは
入学時、学内で配られていた同委員会発行のフリーペーパーを手にしたことがきっかけです。「地域の人と関わりたかった」「入学の目的である観光・地域活性化に関われる」「学生の時しかできない貴重な経験ができる」など理由はさまざまですが、3人とも自己実現の場だと感じ、同委員会のドアを叩きました。
現在、進行しているプロジェクトは全部で10あります。各プロジェクトは、メンバーの思いで立ち上げるほか、団体・企業・行政からの依頼や、大会・コンテストへの出場がきっかけとなることもあります。各チームは10~30人程度で構成され、複数を掛け持ちするメンバーもいます。
◇苦労することは
メンバーが100人以上いるので、情報共有に苦労します。各チームごとに随時ミーティングを行っていますが、全体では月1回集まって、活動の進ちょく状況を共有しています。また、プロジェクトの実施直前には、学業やアルバイトなど通常の活動をしながら、夜遅くまで作業に取り組むこともあります。
◇工夫していることは
プロジェクトが単なる自己満足で終わらないように、相手が望んでいることを把握し、寄り添ったものになるように心掛けています。例えば、対象が子どもであれば、「飽きさせない」「簡単にできる」を重視するほか、展示物であれば、「見て楽しく良い気分になる」ものを目指します。
また、メンバー内では、プロジェクトを通じて全員が成功体験を得られるように一人ひとりに役割を与えています。
◇楽しいことは
さまざまな年代・分野・地域の方と深く交流できることや、多くの市民の皆さんの笑顔を見られることが最高にうれしく、活動してよかったと思える瞬間です。
また、活動の中で市民の方から教えてもらえることも多く、京田辺の皆さんの優しさや温かさを感じています。
◇今後の思い
市民の皆さんと手を取り合い、このまちを一緒に盛り上げていく上で欠かせない存在になることが目標です。そのために、京田辺のことをもっと深く学び、地域との関係性をより深めていくことが必要だと考えています。
また、市内には、「このまちをもっと良くしたい」と高い熱量を持った市民団体が多い印象があります。それらの団体の皆さんと共に、魅力的なプロジェクトに発展させていきたいです。
今後、展開するさまざまなプロジェクトにおいて、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
■まちづくり委員会での経験を行政に出身者が市役所で活躍
市役所では、まちづくり委員会出身の2人の職員が働いています。委員会で培った貴重な経験を現在に生かしています。
問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314
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