12月になると、どことなく気ぜわしくなります。日が暮れるのが早くなることもそう思わせる一因なのかもしれません。今年はこれまでのコロナ禍の年末と異なり、多くの人が集まり、この1年を振り返る機会が増えるのではないでしょうか。とはいえ、インフルエンザも流行していますので、体調には十分気を付けてください。
さて、市特産のえびいもが旬の季節になりました。サトイモ科に属する芋で、漢字では「海老芋」と書かれるように、エビのような模様と反り返った形からそう呼ばれています。煮崩れしにくく濃厚な味わいが特長で、煮物料理にはぴったりです。正月のお雑煮の中に入れて食べることが、京都の町衆の習慣だったようです。
10月には、京都市中央卸売市場で行われたえびいもの初競りに伺い、仲卸の方をはじめ、市場の皆さんに本市産のえびいもをPRしてきました。例年より高値で取引されてホッとしたところです。私も早速えびいもの煮物をいただきました。今夏は暑さや雨の少なさなど厳しい環境でしたが、生産者の熱意やご努力で乗り越えられたことで、とても上品な味わいでした。皆さんも直売所などで見かけられたらぜひお買い求めの上、季節感とともにご賞味いただけたらと思います。
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