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アメリカの文化と生活 ザ・U.S.A

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京都府京田辺市

ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(25)です。
私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載しています。
『11月3日に開かれた「たなフェス」では、京都橘高等学校吹奏楽部のオープニングパレードに参加しました。私も高校生の時にマーチングバンドでクラリネットを吹いていたので、当時の思い出がよみがえり、とても懐かしくなりました。多くの人でぎわっていてすごく楽しい一日でした♪』

■シリーズ(23)12月のクリスマス以外の祭り
12月といえば、キリスト教の行事である「クリスマス」を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、多文化社会のアメリカではクリスマス以外にもたくさんの宗教行事があり、複数の行事を合わせて祝う家庭もあります。そのため、「メリークリスマス!」というあいさつに代わり、「ハッピーホリディズ!」という表現が広まっています。今号では、12月に開かれるクリスマス以外の祭りを紹介します。

◆ハヌカー
◇起源
ハヌカーは、ユダヤ教暦に基づく8日間の祭りです。これは紀元前165年、ギリシアに支配されていたユダヤ人が、ギリシア軍に歴史的勝利を収めたことを記念しています。奪還したエルサレム神殿には少量の油の入ったつぼが1つだけ残されており、その油を使ってろうそくをともしたところ、奇跡的に8日間燃え続けたという伝説から「光の祭り」とも呼ばれています。現在、アメリカ人の約2%がハヌカーを祝っています。

◇風習
期間中、「メノラー」と呼ばれる7つに枝分かれした燭台に立てられたろうそくを、1日1本ずつともす習慣があります。また、祭りを象徴する「油」と「光」にちなんで、フライドポテトやドーナツなどの揚げ物を食べます。元々、プレゼント交換の習慣はありませんでしたが、アメリカの商業文化の影響を受けて、現在ではプレゼント交換を行う家庭が増えています。

◇ゲーム
「ドレイドル」と呼ばれるヘブライ語の文字が書かれた四角すいのコマを使ったゲームをします。ドレイドルを回し、出た文字によって菓子などを手に入れたり、手放したりして遊びます。菓子は、一般的には「ゲルト」と呼ばれる金貨に似せたチョコレートを使用しますが、他の菓子で代用することもあります。

◆クワンザ
◇起源
クワンザは、アフリカ系アメリカ人によって、12月26日から元日までの7日間にわたって行われる祭りで、アフリカの伝統文化を祝うため1966年に創設されました。同系アメリカ人の多くは複数の国の出自を持つため、祖先の起源を特定することが難しいことから、アフリカ大陸のさまざまな祭りの要素を集結したものとなっています。現在、アメリカ人の約3%がクワンザを祝っています。

◇風習
7つの基本原則(統一・自己決定・共同経済・責任・目的・創造性・信仰)があり、ハヌカー同様、7本のろうそくを1日1本ずつともします。期間中は、家族と一緒に食事を楽しむ習慣があり、トウモロコシ・黒目豆・コラードグリーン(濃緑色の葉野菜)を食べることが多いです。また、本や手作りのグッズなどを子どもたちへプレゼントする習慣もあります。

問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314

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