文字サイズ
自治体の皆さまへ

アメリカの文化と生活 ザ・U.S.A

30/40

京都府京田辺市

■シリーズ(17)音楽文化
ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(24)です。私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載しています。今号はアメリカの音楽文化を紹介します。
『ゴールデンウィークは、通っていたインディアナ大学で出会った日本人の友達と精華町のCIRの3人で南禅寺(京都市左京区)を観光しました。赤レンガの水道橋の景色がお気に入りです♪』

アメリカは、移民の影響によりさまざまな国の音楽スタイルが混ざり合っているため、多彩な音楽ジャンルが生み出されています。一方、アイドルや大人数の歌手グループはあまりいないので、AKB48のような50人以上のアイドルグループが日本にいることに驚きました。アメリカ人は個人主義を大切にしていますが、それが音楽文化にも影響しています。

◇多彩なジャンル
人気があるジャンルは年代や地域によって異なりますが、ポップとヒップホップは多くの人に好まれています。また、アフリカ系アメリカ人はアメリカの音楽に大きな影響を与えていて、ジャズやヒップポップは彼らのコミュニティから生まれました。そのほか、日本であまり聞くことがないジャンルでは、アメリカ南部で人気があるカントリー音楽です。南部・南西部に住んでいる労働者階級の人々が広めた最も古いジャンルの1つで、アコースティックギターなどの弦楽器を使い、鼻にかかった歌声が特徴です。

◇海外の影響
アメリカでは、海外や多言語の曲が人気です。なかでも、アメリカの約13%が話すスペイン語の曲や、スペイン語と英語が混ざっている曲は人気があります。スペイン語が分からない人でもこのような曲を聴く人が多く、よくヒットチャートにランクインします。
また、ヨーロッパの影響も大きく、特にイギリス人のアーティストやグループが有名です。有名になるため訪米して英語で歌うアーティストも多く、例えば、スウェーデンの歌手グループ、ABBA(アバ)の大ヒットソングはすべて英語です。近年は韓国のアーティストも人気で、英語の曲を歌っています。日本の曲はあまり注目されませんが、最近では1979年に発売された、松原みきさんの「真夜中のドア」がTikTok(ティックトック)で話題になりました。

◇お気に入りのアーティスト
私は、ポップ・ヒップホップ・ロックをよく聴きます。一番好きなポップアーティストはチャーリー・プースという歌手です。彼は、作曲家でもあるので、ほかのアーティストに楽曲を提供しています。私の実家があるインディアナ州で、一度彼のライブを見たことがあります。そのほかロックの中で人気が高いレッド・ホット・チリ・ペッパーズの曲もお薦めです。このバンドは80~90年代にブームを巻き起こしましたが、今もなお新しい曲を出し続けています。また、グラス・アニマルズというバンドもお薦めです。このバンドの「HeatWaves」という曲が2020年に全米ヒットチャート1位を獲得し、世界中で大ヒットしました。

◇カラオケ
日本でカラオケは人気がありますが、アメリカ人はあまりしません。カラオケ店は珍しく、歌うのが好きな人は自分で機器を買い、家族や友人らと家で楽しみます。多くのアメリカ人にとって人前で歌うことは恥ずかしいと考えているので、日本人が気軽にカラオケに行くことはすてきだと思います。アメリカ人は、歌声に自信がある人だけが人前で歌います。有名になりたい人はチャンスをつかむためテレビのタレントショーに出ます。「アメリカンアイドル」と「ザ・ヴォイス」というテレビ番組が人気で、ここで注目されると有名人への道が拓けることがあります。

問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU