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アメリカの文化と生活 ザ・U.S.A

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京都府京田辺市

■シリーズ(18)アメリカ英語の短縮形とスラング
CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(25)が母国アメリカの文化や習慣について毎月連載します。
『6月19日で25歳になり、お祝いに友人と魚釣りができるレストランに行きました。自分で釣った取れたての鯛をバター焼きと揚げ物に調理してもらい料理を堪能しました。』

英語には、短縮形やスラング(※)が多用され、新しい言葉が毎年生まれるとともに、意味も頻繁に変化します。また、これらの言葉は国ごとに異なるので、英語圏であっても互いのスラングの意味を理解できない場合があります。

◇頭字(とうじ)語
アメリカ人は、スマートフォンのショートメッセージ・SNSの投稿・会社内でのメール送信時に頭字語をよく使用します。英語の頭字語は、よく使われるフレーズ中の単語の頭文字を使い、2~4文字の略語を作ります。頭字語は使い分けが必要であり、ビジネスの場で、仲間内で使う言葉を使うと失礼にあたります(下表)。
また、時代とともに意味が変化する頭字語もあります。例えば、「lol」という頭字語は、元は「lots of love」(たくさんの愛)というお悔やみの言葉として使われていましたが、現在は「laughing out loud」(大笑いしている)という意味で使われています。不幸があった時に、本来の意味で使う人もいるので相手を混乱させてしまいます。

『I heard your grandmother passed away, lol〔おばあさんが亡くなったと聞きました lol〕』
『I think you might not know what lol stands for.〔あなたは「 lol」の使い方を分かっていないと思います。〕

◇短縮語
頭字語に加えて、SNSやショートメッセージでよく使われるのが短縮語です。短縮語は1つの単語を、音声やアルファベットに略したり、単語の中に含まれる特定の音を数字に変換することがあります。例えば、seeを「c」と略したり、toやtooを「2」に変換したりします。laterは、発音に「エイト」が入っているので「l8r」と略し、「また後で」と言いたい場合、see you laterを「c u l8r」と表現することもあります。

◇スラング
アメリカ英語のスラングは流行に合わせて変化します。特に若者は常に新しいスラングを生み出すので、変化を追いかけることが難しいほどです。またスラングは、名詞を動詞化することや、ブランド名や外国語を使うことで、独自の意味を持つことがあります。
例えば、「bougie(ブジー)」という言葉は、フランス語の「bourgeoisie(ブルジョワジー)」(中産階級)から派生したもので、高級品やブランドにこだわる人を指すスラングとして使われます。そのほか「cram(クラム)」という動詞は勉強の場面で使用され、短期間にたくさんのことを詰め込むことを表します。このため、日本の塾は英語で「Cram School(クラムスクール)」と呼ばれています。
※スラング…日常会話で使われる砕けた表現の言葉日本語のスラングでは、マジ・超・イケメン・(笑)・映える・ヤバいなどがあります。

『hey dude! I’m omw 2 thelibrary if u want 2 hang btw』〔やあ!ちなみに、図書館に行く途中会える?〕
『I’m down! lmk your ETA』〔会おう!到着予定時刻を伝えてね。〕

問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314

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