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《特集》輝くシルバー世代~高齢者支援の最前線~(1)

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京都府京田辺市

9月18日は長寿を祝う「敬老の日」です。高齢化が進む中、皆さんがいつまでも自分らしい生活を送れるように、市はさまざまな取り組みを進めています。今号では、その一部を紹介します。

■《5千円分の交付金あり》ボランティアで地域貢献・社会参加
◇高齢者いきいきポイント事業
市は、高齢者の生きがいや健康づくりのため、「高齢者いきいきポイント事業」を行っています。同事業は、元気で健康な60歳以上の人がボランティア活動を行うことで、ポイントがもらえる制度です。たまったポイントは年間5千円を上限に交付金を受けることができます。現在、約200人の登録者が、特技・経験・趣味を生かして活動しています。地域貢献・社会参加にもつながるボランティア活動に参加してみませんか。

◇活動内容の一例
・高齢者施設・児童館などで将棋・囲碁・園芸・演芸の披露
・介護施設で利用者の移動・散歩・外出の補助
・高齢者の話し相手や傾聴
・お手玉など昔遊びを通した子どもの遊び相手
・各施設で行われるイベントの手伝いや見守り

■「やってみよう!」と思った人は講習会に参加を
日時:11月16日(木)午後1時30分~4時
場所:市役所3階305会議室
対象:60歳以上で要介護認定などを受けていない人。登録には講習会の受講が必要です。
内容:事業概要・活動場所での注意事項・個人情報の保護・認知症の人への接し方についてなど
申込方法:高齢者支援課に電話(【電話】63-1307)か来庁して申し込んでください。

■《Interview》自分に合った場所でボランティア
高齢者いきいきポイント事業に参加し、ボランティア活動に取り組む3組を紹介します。

◆《Case1》農作業でやりがいと健康づくり
毎週木曜日、興戸地区にある介護施設「洛和グループホーム京田辺」の畑に4人が集まり、野菜作りに励んでいます。無農薬にこだわった新鮮野菜は年間を通じて施設の利用者に振る舞われ、「おいしいね」と言葉を掛けられるとうれしく、とてもやりがいを感じるそうです。最近は大学生や30代のボランティアも一緒に活動しており、刺激をもらっているとか。
もともと福祉系のボランティアに携わっていた4人でしたが、約10年前に自分の特技や趣味を生かせる同事業に参加することに。農家で育った経験を生かせると考えた人や、家庭菜園の勉強になると思って始めた人など、動機はさまざまです。

◇活動が暮らしにリズムをもたらす
同事業に参加すると、ボランティア活動に応じて交付金が申請できることが励みになるほか、心身共に健康でいられることが魅力だと言います。会社を定年退職した後はついつい家に引きこもってしまいがちですが、ボランティアをしていると「今日は畑に行く日だ」と外出するきっかけができます。普段の暮らしにリズムが生まれるとともに、生活の質が向上したと実感しているそうです。「外に出て、人の役に立てるのが有意義」と笑顔で話してくれました。

◇施設利用者との交流再開が楽しみ
以前は施設内で利用者と歌を歌ったり、ゲームをしたりして交流が盛んでしたが、現在は、新型コロナウイルス感染防止のため、収穫野菜の提供というつながりに限定されています。今後、対面での交流が再開する話も出てきているので、利用者の皆さんに会えるのを心待ちにしているそうです。

・タマネギ・大葉・ナス・キュウリ・トマト・ピーマン・トウガラシ・スイカ・カボチャ・サツマイモ・ジャガイモなど、さまざまな農作物を栽培・収穫しています。

〔森島保さん(81)〕
食欲旺盛で体力が自慢。同施設には、自宅がある普賢寺から自転車で通っています。

〔長澤康郎さん(81)〕
絵手紙が得意で、収穫した野菜などの絵を描きます。常磐苑では施設利用者に教えることも。

〔長束徹夫さん(80)〕
歌が得意で、カラオケでテレビに出演したことがあります。昔はビリヤードもしていました。

〔服部卯之輔さん(78)〕
好きな囲碁の実力を高めるため、コンピューターと対戦しています。施設利用者の対局を務めたことも。

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