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《特集》輝くシルバー世代~高齢者支援の最前線~(2)

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京都府京田辺市

◆《Case2》体操と笑いでみんなを元気に
近所に住む山岡さんと山野さんの仲良しコンビが、老人福祉センター常磐苑で毎週火曜日に開かれている健康体操を盛り上げています。
昔、デイサービスで体操の手伝いをしていた山岡さんは、その経験を生かし、「DVDを見ながらでの体操では味わえない、生の臨場感をみんなに伝えたい」との思いで、体操の先導役としてボランティア活動を行っています。時折、ユーモアを交えて参加者に声を掛け、会場を盛り上げます。参加者の年齢や体力はさまざまですが、一人ひとりに目を配り、脱落者を出さないよう巧みに体操をコントロールします。
一方、山野さんは、開始前に会場の椅子を並べたり、体操する山岡さんの声に合わせて声を出したり、参加者に動きのアドバイスをするなど、みんなが気持ちよく体操できる環境を整えます。

◇参加できずに泣かれたことも
2人にボランティア活動をする中で印象に残っていることを伺うと、「活動を始めた4年前から参加者が減っていないことがうれしい」と笑みを浮かべ、「コロナ禍で人数制限を行っていた頃、抽選で落選したことが残念で泣かれたことがあります」と話してくれました。
ステップ台に足を上げることができなかった参加者ができるようになるなど、参加者が健康になっていく姿を目の当たりにすることで、やりがいを感じているそうです。

◇体と心を健康に導く
会場を盛り上げる山岡さん、しっかり支える山野さん。隣人同士で付き合いも長い2人の絆が生み出す体操は、体が鍛えられるだけでなく、笑いも生まれ、参加者の体と心を健康に導いています。

〔山岡美夜子さん(73)〕
趣味はスポーツで水泳・ジョギング・ウオーキングのほか、100kmマラソンに出場したことも。

〔山野孝子さん(74)〕
自身の健康への関心が高く、毎週、近所の仲良しグループと甘南備山に登っています。

◆《Case3》話し相手で自分も楽しく
老人福祉センター常磐苑で週に1回程度、デイサービスの利用者の話し相手をする嶋村さん。風呂上がりの利用者の髪をドライヤーで乾かしたり、お茶を出したりしながら、高齢者の話し相手になっています。
嶋村さんは、定年退職後、何らかのかたちで社会参加したいと考え、5年前にボランティアに登録。前職のケアマネジャーの経験を生かし、高齢者と交流しながら社会貢献できる今の活動を行っています。

◇人から頼られるのがうれしい
イベントの準備など、ほかのボランティアの依頼を受けることもあり、「人から頼られるのはうれしい。外出のきっかけにもなる」と話す嶋村さん。朗読ボランティアサークルとしても活動するなど、忙しい日々を過ごしていますが、利用者と話すことは自分自身の楽しみでもあるとか。「今日もあなたの顔を見られて良かった」と声を掛けてもらえることもあり、とてもやりがいを感じています。

◇ボランティア事業を多くの人に知ってほしい
嶋村さんが、友人や知り合いに同事業を勧めると、多くの人が関心を持ってくれるので、参加したい高齢者は多いのではないかと感じています。「ボランティアを個人で行うのは難しいので、このような制度があるのはありがたい。参加して楽しかったら誰かを誘ってもらって、どんどん活動の輪が広がってほしい」と話してくれました。

〔嶋村弘子さん(70)〕
趣味は読書・洋裁・生け花・着付けなどと多彩。もうすぐ9人目の孫が生まれます。

問合せ先:高齢者支援課
【電話】63-1307

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