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自治体の皆さまへ

当事者や家族を支える認知症サポーター

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京都府京田辺市

「認知症サポーター」をご存じですか。認知症の理解を深め、地域や職域において認知症の人やその家族を「応援者」として見守る人のことをいいます。同サポーターは、市などが行う研修を通じて、認知症に関する正しい情報を学び、地域での活動につなげています。
市は、加速する高齢化社会においても、誰もが安心して過ごせるまちづくりを進めるため、同サポーターの普及拡大に取り組んでいます。これまで、市内で300回以上の養成講座を行い、1万人以上の皆さんが同サポーターとなっています。

■できる範囲で応援・見守り
同サポーターは、友人が認知症になっても、これまでと変わらず友達付き合いを続けたり、認知症の人と暮らす家族の話し相手になったりするなど、できる範囲で応援します。近所に認知症の人がいれば、さりげなく見守ることも活動の1つです。
個人だけでなく、市役所・警察署・金融機関・商店・交通機関など、生活に密着した職種の人も多数サポーターになっており、認知症の人への適切な対応のほか、見守りや早期発見などにつなげています。

■講座を受ければ誰でもサポーターに
市などが開く「認知症サポーター養成講座」を受講すれば、誰でも同サポーターになることができます。対象は住民グループだけでなく、小・中学校、区・自治会やサークル、企業などの団体にも開いています。認知症の正しい理解や接し方などを学んで、あなたもサポーターになりませんか。

■認知症サポーター養成講座 認知症コミュニケーションカフェ「え~ると待ち合わせ♪」
受講者には、え~るトートバッグをプレゼント!
日時:9月21日(木)午後1時30分~3時30分
場所:アル・プラザ京田辺3階休憩スペース
対象:市内に在住・通勤する人
内容:養成講座の後は、趣味などについて話すフリートークがあります。
定員:先着15人程度
申込方法:電話で申し込んでください。

◇受講者の声VOICE
・認知症の人への接し方が分からなかったが、「優しい口調・同じ目線で、自分だったらどうしてほしいか」をしっかり考えることが大切だと理解できた。周りには今のところ認知症の人はいないが、そう遠くない話だと思うのでもっと認知症について詳しく知ろうと思った(20歳代)
・認知症の人との接し方を教えてもらったので、今後機会があれば実践しようと思った(20歳代)
・認知症の人への対応について、これまであまり考えたことがなかったので良い機会だった(60歳代)

申込・問合せ先:地域包括支援センターあんあん常磐苑
【電話】68-1310

■市内初!企業スタッフが養成講座の講師に ますます高齢者にやさしい店舗に
市内の各事業所でも認知症サポーターの輪が広がっています。毎日多くの買い物客でにぎわう市内最大規模の商業施設「アル・プラザ京田辺」では、従業員が養成講座の講師となり、従業員全員がサポーターとなることを目指すプロジェクトが始動しています。従業員同士で認知症への理解を広める取り組みは市内初です。
平和堂は、令和5年目標「従業員の認知症サポーター1万人」に向け、取り組んでいます。

◆従業員に認知症への理解を広めたい
企画マネージャー 認知症サポーター従業員講師 八木佐智子さん(57)

◇父が認知症になったのをきっかけにサポーターに
父が認知症になったことがきっかけで、4年前に市の認知症サポーター養成講座を受講しました。講座では認知症の人への適切な対応を学ぶことができ、「本人もなりたくてなったわけではない」ということに気付かされ、意識や考えが変わりました。ときには父にきつく当たることもありましたが、言葉遣いや態度などにも思いやりを持って接することを心掛け、すべてを受け入れるようになりました。

◇仕事でも意識の変化が
講座を受講してから、来店される高齢者への目配り・気配りの意識が高まりました。また、講習を通じて「地域包括支援センター(本紙9ページ)」の存在を初めて知り、お店ですべてを解決しなくてもよいことが分かったので、気持ちが軽くなりました。認知症の人や疑わしい人がいれば市に連絡し、次の支援につないでいければと考えています。

◇お客さまが安心して楽しく買い物できる店に
店一丸となって認知症の方を支えるためには、普段からお客さまと接する機会が多い従業員一人ひとりが本講座を受け、認知症への理解を深めてもらうことが必要だと考えました。そこで、認知症が身近な存在であり、すでにサポーターでもある私が講師となって、伝えていければと思っています。講師になるための研修会や登録を経て、9月から店内で従業員を対象に講習会を開く予定です。
一人でも多くの従業員に受講してもらい、お客さまが安全・安心で楽しく買い物をしてもらえるお店にしたいです。

◆高齢者にやさしい売り場づくりを進めます
アル・プラザ京田辺 支配人 熊木孝洋さん(52)

平和堂グループは「健康・子育て・高齢者」をキーワードに、商品の提供だけでなく地域の健康にも取り組んでいます。従業員に認知症サポーター養成講座を受けてもらうことも、取り組みの一環です。本講座を受けたことで、従業員の意識が変わったように思います。これまでは、「様子がおかしい」としか思えなかった人に対して、「もしかして認知症かも」と考えるようになるなど、お客さま対応の幅が広がりました。

◇高齢者用品を集約したコーナーを1階に
当店は毎日1万人以上に来店していただいていますが、中でもお年寄りの方が多いため、高齢者にやさしい売り場づくりを進めています。6月には、利用しやすい1階のフロアに、これまで売り場がばらばらだった介護用品や高齢者用品を集約させたコーナーを新たに設けました。
今後も認知症の人や高齢者に寄り添い、地域に根ざしたお店づくりに取り組んでいきます。

問合せ先:高齢者支援課
【電話】63・1268

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