文字サイズ
自治体の皆さまへ

《特集》令和5年度決算報告 お金の出入りand使い道(2)

2/52

京都府京田辺市

■〔経常収支比率〕お金で見る市民ニーズへの対応力
令和5年度の経常収支比率(※)は、95.9%となり、昨年度から2.9ポイント悪化しました(下表)。これは、市税などの歳入の増加はあったものの、人件費・扶助費などの義務的経費が大幅に増加したためです。今後も、人件費・扶助費などの増加や市税収入の動向によって、さらに悪化することが考えられます。市は、今後も経常収支比率の改善に向けて、財源確保や既存事業の見直しに取り組んでいきます。

※経常収支比率とは
市税や国からの交付金など毎年決まって入ってくるお金(経常収入)が、人件費・扶助費・公共施設の維持管理費など毎年固定的に支払わなければならない経費(経常経費)にどれだけ使われたかを表した指標。
比率が高いと、自由に使えるお金が少ないことを表し、社会情勢の変化や市民のニーズに対応できないため、「財政に弾力性がない(硬直化している)」ことになります。

◆財源確保に取り組んでいます!
◇ふるさと京田辺応援寄附金
返礼品の充実・申込サイトの拡充・PRの強化により、前年度比128%増の2億5千万円の寄付をいただきました。全国から寄せられた温かい応援は、子育て支援などさまざまな事業に活用します。

◇企業版ふるさと納税
インクルーシブ遊具設置事業など、地方創生プロジェクト13事業に対し、10社から計3,220万円、1社から物品256万円相当の寄付をいただきました。

■特別会計と公営企業会計の状況
一般会計とは別に、特定の事業を行う場合や特定の収入で事業を行う場合に、他の会計と区分して経理している会計です。

◇特別会計

◇公営企業会計(税込み)

※資本的収支の不足額は、補てん財源(損益勘定留保資金など)で補てん

■監査委員からの意見
中学校給食施設整備事業などの大規模プロジェクトを進めるとともに、主には中小企業の活性化やふるさと納税制度のさらなる活用により、財政基盤の確立などに取り組まれました。歳入については、今後も積極的な企業誘致やまちづくりの推進により、市税をはじめとした財源の確保に努めてください。
経常収支比率などの財政状況は前年度より悪化しており、今後も義務的経費などがさらに増加し、財政の硬直化はより一層進むと思われます。安定的な行財政運営のため、財源確保を強化するとともに、さらなる事業の精査が求められます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU