■石油ストーブ・ファンヒーターは使用前に安全点検!
「毎年使い慣れているから大丈夫」と油断せず、使い始めの注意点を確認し、安全に使って事故を防ぎましょう。特に高齢者の事故が多く発生しています。握力が弱く給油タンクの閉まりが不十分だったり、ガソリンの臭いが分かりづらかったりすることで火災を招くケースがあります。高齢者が器具を扱う際には、家族や周囲の人と一緒に行いましょう。
◇事例(1)
石油ストーブの空気取入口にほこりがたまり、空気が逆流して炎がほこりに引火して燃え広がった。
⇒器具を使用する前はもちろん、シーズン中も定期的に掃除を行い、ほこりがたまらないようにしましょう。石油ファンヒーターでも同様の事故が発生しています。
◇事例(2)
石油ストーブの燃焼筒がずれて置かれていたため、炎が燃え上がった。
⇒燃焼筒をセットした時や使用前に、同筒のつまみを2・3回ほど動かして正しくセットされているか確認してください。
◇事例(3)
昨シーズンで余った灯油を入れて点火を試みたところ、火が付かず煙が出た。
⇒灯油は劣化するため、昨シーズンのものを使用すると異常燃焼や故障の原因につながります。古い灯油がタンクに残っている場合は、灯油を抜いてください。また、器具を片付けるときは、取扱説明書に従って灯油を抜いて保管してください。
◇事例(4)
灯油と間違えてガソリンを給油し、ストーブに着火したところ燃焼筒が燃え上がった。
⇒ガソリンは消防法に適合した金属性のガソリン携行缶に入れるほか、間違って給油しないように灯油とは別の場所に保管してください。
◇事例(5)
給油タンクの給油口の閉め方が不十分だったため、灯油がこぼれ引火し燃え広がった。
⇒給油タンクの給油口は確実に閉め、灯油がこぼれていないことを確認してから本体にセットしてください。また、給油する際は、器具が完全に消火していることを確認してください。
◇事例(6)
石油ファンヒーターの吹出し口近くにこたつ布団があり、加熱されて燃えた。
⇒器具の周囲には十分なスペースを確保してください。特にカーテンや布団などは燃えやすく注意が必要です。また、地震に備え、雑誌・衣類など燃えやすい物は器具の近くに置かないでください。
■リコール製品はすぐに使用の中止を
リコール製品は使用せず、事業者に連絡してください。リコール製品は消費者庁「リコール情報サイト」(本紙の二次元コード参照)などで確認できます。
問合せ先:消費生活センター(産業振興課内)
【電話】63-1240(平日午前9時~正午・午後1時~4時)
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