《特集》市民のチカラで魅力ある地域に ミライロのすべて(4)

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■～まちを元気に～ミライロで生まれた市民活動団体
「こどものために何かやりたい」「まちを盛り上げたい」などの市民の思いを、ミライロに常設するまちづくりアドバイザーがサポートして誕生した3つの団体を紹介します。

◆#1　G-Link(ジーリンク)〔フードロス解消につなぐカフェを運営〕
会員数28人(大学生)

◇活動内容は
私たちは同志社大学のサークルで、大学と地域をつなぐ活動を行っており、主にミライロ内のコミュニティカフェで「GOOD　JOB　cafe」を運営しています。カフェは、フードロス解消につなぐ手段と考えていて、廃棄食材を使ったカレーを販売しています。小学生には100円で提供しており、食べたこどもたちから、「ありがとう」と笑顔で言われたときは、活動をしていて良かったとうれしくなります。
昨年は、同志社クローバー祭に参加しましたが、出店のノウハウがなかったので、メンバーで何度も話し合いながら準備を進めました。用意した1千食を売り切ったときは、達成感でいっぱいでした。

◇カフェ以外の活動は
地域の文化祭やイベントなどでボランティアスタッフとして手伝ったり、ハロウィンパーティーを開いたりしています。主催者からは「すごく助かる」と感謝されることが多く、やりがいを感じます。

◇心掛けていることは
経費を要するカフェの継続的な運営や集客方法・衛生面など考えなければならないことが盛りだくさんです。フットワークが軽い「学生ノリ」を残しつつ、経営者としての責任感を忘れないように心掛けています。

◇今後は
活動経験で得た知識や技術を生かして、さまざまなことに挑戦したいです。今後は、学生団体の枠を超えて、地域に必要とされるような存在を目指し、カフェをはじめ、イベントの企画やボランティア活動に精力的に取り組んでいきたいです。

〔GOOD　JOB　cafe(グッジョブカフェ)〕
同志社大学生が運営する廃棄食材や地元野菜を使ったカレー屋さんです。
営業日時：第2～5金曜日　午前11時～午後7時

◆#2　チームでこぼこ〔わくわくをかたちに、みんなで楽しむ〕
会員数10人(小学生～大学院生)

◇結成のきっかけは
始まりは、「お化け屋敷をやってみたい」という思いを持った友人同士の集まりです。他にも色々なことをやってみたいという話になり、チームを結成することになりました。

◇活動内容は
小学生から高校生までのこどもたちの交流を盛んにするほか、地域活性化につなげる、さまざまなイベントを企画しています。これまで、お化け屋敷や運動会、音楽フェスなどを開き、自由な発想で「わくわく」「やりたい!」をかたちにしてきました。参加者の笑顔がうれしく、「またやってほしい」という声がやりがいになっています。また、毎月「でこぼこ新聞」を発行しており、市長やミライロを拠点に活動する団体のインタビューなどを取り上げてきました。記事の編集は大変ですが、発行するたびに達成感を感じています。

◇工夫していることは
メンバーは学生のため、学業や部活、習い事などで予定が合わないことがよくあります。そのため、作業を分担したり、互いにカバーし合うほか、学業が優先できるように活動のペースは各自の自由としています。また、「やらされている」という感覚ではなく、「したい」という自主的な気持ちで楽しんで活動することを心掛けています。
今後も、みんなが楽しいと思えるイベントを仕掛けていきたいです。

◆#3　こどもみらい京田辺〔こどもの第3の居場所をつくる〕
会員数3人(30・40歳代)

◇活動内容は
放課後のこどもたちが、安心して過ごせる第3の居場所をつくろうと立ち上げました。活動は「宿題やっつけ隊」と称して、毎週水曜日にミライロでこどもたちの宿題や遊びを見守っています。

◇工夫していることは
宿題のやる気をアップさせる手助けとしてスタンプカードを導入しています。学習の見守りでは、メンバーの子育て経験を生かし、自分の子への関わりで効果を実感した方法を取り入れています。例えば、ゲームの要素を取り入れたり、タイマーを利用したりするなど、一人一人に合った方法を見極めながらこどもたちをサポートしています。

◇心掛けていることは
宿題はあくまできっかけであって、こどもたちが楽しく宿題したり、遊んだり、そこにいる大人と話したりして、ありのままの自分でいられるような温かい雰囲気づくりを心掛けています。

◇うれしかったことは
こどもたちがここで楽しそうに過ごしている姿を見るのが一番うれしいです。「ここに来たら楽しい、ホッとする、安心する、やっつけ隊が毎日あるといいのに」。そんな声にパワーをもらっています。

◇今後は
このような活動を他の地域でも始めたいと考える方々から相談を受け、6月にノウハウを伝えるワークショップを開きました。私たちの活動をきっかけに、こどもの居場所づくりが広がっていけばうれしいです。