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《特集》消防・救急24時 もしもの時に頼れるミカタ(1)

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京都府京田辺市

厳しい寒さが続いています。冬場は、暖房器具を使う機会が増えるとともに、寒暖差により体調を崩しやすくなりがちです。今号では、消防・救急をテーマに特集します。

■1市2町をカバーする京田辺市消防
消防本部の管轄は、本市をはじめ、業務を受託している井手・宇治田原町まで広域に及び、計約9万人の命を預かっています。
職員数は111人(うち、24時間勤務は84人)で、国家資格を持つ救急救命士は35人在籍しています。市役所庁舎の東隣に拠点となる本部・署があり、北部(花住坂)と井手・宇治田原町にそれぞれ分署があります。

◇消火より救急活動が大半
「消防署」といえば、火災現場に消防車で駆け付け、消火活動を行うイメージが強いのではないでしょうか。しかし実際には、急病人や負傷者を救急車で適切な処置をしながら病院に搬送したり、建物・交通事故などで閉じ込められた人を救助したりする活動が大半です。なお、要救助者の6割が高齢者です。

〔令和5年活動実績件数〕

◇平時の活動
現場では常に最高のパフォーマンスが発揮できるよう、さまざまな災害を想定した訓練を積み重ね、技術力の向上を図っています。また、火災を未然に防ぐため、各事業所への立ち入り検査や、火災原因の究明を行うほか、市民向けに救急指導や救命講習会などを定期的に開くことで、応急手当の普及に取り組んでいます。

■数字で見る消防・救急
消防署では、本市と井手・宇治田原分署を合わせて消防車両を18台、救急車両を5台配備しています。それらの車両を中心に、消防・救急に関するさまざまな情報を「数字」に着目して紹介します。

◆救急車
◇25,000km〔年間走行距離〕
1日平均で約70km、年間で約25,000kmを走行しています。これは、地球半周強の距離に相当します。

◇3,300万円〔車両価格〕
搬送中に高度な救命処置が行えるよう、広々とした空間と機能性を合わせ持つ高規格救急車で、車両価格は約3,300万円です。心臓マッサージシステムや走行中の揺れを軽減する防振ストレッチャーなどを備えています。

◇7分40秒〔現場までの到着時間〕
119番通報を受けてから現場に到着するまでの平均所要時間は7分40秒で、全国平均より2分早く到着しています。AEDによる処置が1分遅れるごとに、救命率が10%低下するため、安全かつ迅速に現場に急行しています。

◆消防車
◇35m〔はしごの長さ〕
はしご車に搭載している伸縮式のはしごは、最大で約35m、ビル・マンションの10階の高さまで伸ばすことができます。

◇50m〔放水距離〕
化学車の放水銃から放たれる水の飛距離は、最大で約50mにも及びます。

◇12倍〔水を泡状にした時の表面積〕
ポンプ車は、水に薬剤と圧縮空気を注入することで、泡状にする機能を備えています。水に比べて表面積が約12倍になるため、少ない水で効率的に消火活動を行えます。

◇20kg〔装備重量〕
消防隊員が、火災出動する際に身に着ける防火服・呼吸器などの装備の総重量は、約20kgにもなります。

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