《実録》ちょっと待った!その契約 消費生活相談の現場より

8／38

■屋根の無料点検にご用心!
屋根工事の点検商法に関する相談が増えています。

◇事例
「近所で工事をしていたら、お宅の屋根瓦がずれているのが見えた。無料で点検しましょうか」と業者が訪ねてきた。屋根に登って写真を撮り、「ここの瓦がずれている。雨漏りの原因になるし、地震が発生したら近所に迷惑が掛かる」と写真を見せながら言われ不安になった。「今ならキャンペーン中で安くなる」と言われ、屋根工事を98万円で契約した。後日、家を建てた業者に屋根を見てもらったら、「瓦は問題ない。見せられた写真は本当にこの家の写真だったのか」と言われ、不審に感じたので解約したい。

◇被害防止のポイント
・突然訪問してきた事業者に安易に点検させないようにしましょう。
・その場で契約せず、家を建てた業者など複数社から見積もりを取りましょう。
・クーリング・オフや契約の取り消しができる場合があるので、早めに相談しましょう。

◇こんな勧誘トークに注意!
・近所で工事をしているので、あいさつに来ました。→真偽は不明です。
・無料で点検します。→点検は無料でも必ず勧誘が始まります。
・修理には保険が使えます。→実際に保険金が支払われるかどうかは分かりません。経年劣化が原因と知りながら、自然災害による損傷と申請するなど、嘘の理由で保険金を請求すると詐欺罪に問われる場合があります。保険金の申請については保険会社に相談してください。

◇「訪問取引お断りシール」の活用を
消費生活センターでは「訪問取引お断りシール」を配布しています。このシールを貼ることで勧誘を断る意思表示になりますので、玄関やインターホン付近に貼るなど活用してください。

相談・問合せ先：消費生活センター(産業振興課内)
【電話】63-1240(平日午前9時～正午、午後1時～4時)