ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(25)です。
私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載しています。
『3月下旬、「しまなみ海道」でサイクリングを楽しんできました。海と島と橋が織りなす雄大な景色にとても感動しました。時間がなくて途中で引き返しましたが、いつかは再チャレンジして海道制覇しようと心に誓いました。』
■シリーズ(28)物価
アメリカでの生活費は州によって大きく異なり、ハワイ州が最も高い一方、私の出身地であるインディアナ州は比較的安いです。しかし最近は、インフレーションと経済状況の影響で物価の上昇が激しく、特に若者には厳しい状況が続いています。
◇住居
アメリカは土地の値段が比較的安いので、一般的な家庭は一戸建て住宅に住むことが多く、賃貸住宅に住むことはほとんどありません。ただ、一戸建て住宅は建築費が高いので、新築せずに中古物件をリフォームして住むことが多いです。再度引っ越しする際は、リフォームをして売却益を増やすこともよく行われます。インディアナ州での一戸建て住宅の平均価格は約3,500万円(土地代含む)で、アメリカ全土でもかなり低い水準です。
また、賃貸アパートやマンションは、部屋は広いですが賃貸料が高く、1LDKで月額15万円以上です。
◇食料品
私が初めて日本で一人暮らしをした時、果物や肉が高いと感じました。アメリカでは手頃な価格で入手できるので、ほとんどの家庭の食卓には毎日果物が並びます。
例えば、ブルーベリー500gは約300円、バナナ1kg(5本)は約230円です。牛肉や乳製品も比較的手頃で、毎日ステーキを食べる家庭もあります。一般的なアメリカ産中級ランクの牛肉は500g当たり約1,200円です。また、1ガロン(3.7リットル)の低脂肪乳は約530円で買えます。ただ、魚は高く、サーモン1kgは約3,000円です。
年間1人当たりの食糧費は、インディアナ州が約60万円である一方、ハワイ州では約90万円です。
◇外食
外食は比較的高価です。例えば、中級クラスのレストランでディナーを食べる場合、チキンマデイラ(チキンときのこの煮込み)は約3,600円ですが、9%の税金と20%のチップが加わり、最終的な支払いは約4,500円になります。ファーストフードでは、私が好きなハンバーガーショップ「カルヴァス」のハンバーガーセット(ポテト・ドリンク付き)は、約1,300円します。
◇自家用車
車の維持費は比較的安価のため、ほとんどの家庭では車を所有しています。高速道路は基本的に無料で利用できるほか、税金やガソリンも安価で、車検はほとんどの州で任意です。また、公共交通機関がある地域は限定されるため、ほとんどの会社では通勤手当の支給がありませんが、車で通勤する人は多いです。
問合せ先:市民参画課
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