■シリーズ(29)母の日と父の日
ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(25)です。
私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載しています。
『日本の桜の美しさは見飽きることがありません。この春は、背割堤(八幡市)のほか、蹴上インクラインから哲学の道に沿って銀閣寺まで満開の桜の下を散歩しました。京田辺市にも街中のあちこちにお花見スポットがあり、目を楽しませてくれました。』
◇アメリカ発祥の日
日本でもすっかり定着している「母の日」「父の日」ですが、実はアメリカが発祥という説があります。「母の日」は5月の第2日曜日、「父の日」は6月の第3日曜日という点もアメリカが由来です。少し異なるところは、自分の親だけでなく、母(父)という存在すべてが対象になるので、祖父母や子を持つきょうだいへも感謝と敬意を表します。
世界に目を向けると、アメリカと同じ日を「母の日」「父の日」とする国が多いですが、国の宗教観や歴史・文化によっては、独自の日を設けている場合もあります。例えば、タイでは王妃の誕生日である8月12日を「母の日」とし、韓国では父母で分けず5月8日を「両親の日」としています。また、イギリスではイースターの3週間前の日曜日としているため、3~4月にかけて毎年日にちが変動します。
◇「母の日」の過ごし方
プレゼントの定番は花束・カラフルな風船・ケーキ・キャンディで作られたブーケで、スパのマッサージ券や手作りの雑貨も人気です。また、母親に休んでもらうため家事を引き受けたり、こどもが朝食を作ってベッドへ運んだりすることもあります。「母の日」限定のセットメニューやビュッフェを提供するレストランも数多くあります。
ケンタッキー州に住む私のおじやいとこは、「母の日」にはインディアナ州に住む祖母を祝うために、車で約2時間かけて尋ねてきます。持ち寄った料理を10人の親族で一緒に楽しみ、母や祖母にプレゼントを贈ります。
◇「父の日」の過ごし方
「父の日」は「母の日」よりも落ちついた雰囲気で、大規模なお祝いはあまりしません。家族で外食を楽しんだり、家でバーベキューをしたりする家庭が多いです。同日は父親に好きなことを楽しんでもらう日と考えられ、父親は友人とゴルフなどのスポーツをしたり、趣味に没頭したりすることが一般的です。プレゼントの定番は、ビール・工具・時計・ネクタイなどでメッセージカードを添えて贈ります。
私の家では、「父の日」に両親・弟・私の4人でステーキディナーに行き、その後、私の姉たちと合流して、アイスクリームやケーキを楽しむ習慣があります。
問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314
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