《実録》ちょっと待った!その契約 消費生活相談の現場より

9／41

■交流サイト(SNS)がきっかけの投資話にご用心!
実在する著名人をかたり、投資などのもうけ話を呼びかける広告や、SNSで知り合った人に勧められた投資詐欺の被害が発生しています。

◇事例(1)
SNSの広告で有名な経済アナリストが株などの投資の話をしていた。興味があり友達登録をしたら投資グループに招待された。グループ内で海外のFX投資(外国為替証拠金取引のことで外貨に投資する商品)を勧められ、他のメンバーがもうかっているのを知ってやりたいと思い、指示されるままスマホの操作をしてFX投資を始めた。投資金は指示された個人名義の口座に振り込んだ。利益が出たので引き出そうとしたら「手数料が掛かる」と言われたので、別の指定口座に振り込んだが引き出せない。

◇事例(2)
SNSで同じ趣味をきっかけに知り合った女性から、暗号資産(仮想通貨)による投資を勧められた。教えてもらったとおりにスマホで投資アプリを登録し、暗号資産を購入して指定先に送った。アプリの画面上では利益が出ていたので出金を申し出たところ、「税金を支払うように」と言われたので振り込んだ。しかし、その後も出金できない。この女性に連絡したいがSNS上の連絡先しか分からず連絡がつかない。

◇被害防止のポイント
・投資家・著名人を名乗る広告や、SNSで知り合った人を安易に信じないでください。
・SNS上の投資グループには注意が必要です。「○○万円もうかった」と成功体験を語っていても真偽は不明です。
・「必ずもうかる」と言われたら、詐欺を疑ってください。
・振込先に個人名義の口座を指定された場合は、絶対に振り込まないでください。
・金融商品取引業や暗号資産交換業の無登録業者との取引は絶対に行わないでください。登録の有無は金融庁ホームページ(本紙の二次元コード)で確認できます。

相談・問合せ先：消費生活センター(産業振興課内)
【電話】63-1240
平日　午前9時～正午・午後1時～4時