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きょう田辺、あしたも京田辺。上村崇 市長コラム No.40

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京都府京田辺市

皆さん、明けましておめでとうございます。
さて、昨年、日本酒や焼酎などの日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。これによって日本の食文化を彩ってきた酒造りの技、こうじを使った特異な発酵技術の価値が世界に認められたといえるのではないでしょうか。
以前、京都伏見の酒蔵の方から日本酒の持つストーリーの面白さを教えていただき、イメージが大きく変わりました。例えば酒造りは、翌年度の需要を予測しながら秋から仕込みを始めるために、前年の12月に農家さんに酒米作りを予約します。そのため、不確定要素の多い中で作られています。また、温度が50度の酒を「熱燗(あつかん)」といいますが、実は5度刻みでいろいろな名前が付けられていて、酒造メーカーがお薦めしている温度の45度は「上燗(じょうかん)」、40度は「ぬる燗」、35度は「人肌燗」というように、それぞれの温度にも物語があるようです。もちろん冷酒にも「涼冷え(すずびえ)」や「花冷え」といった名前がついており、わずかな温度の違いでも味わいが変わるそうです。
正月には、お祝いのお酒の機会があるかと思います。日本酒の奥深さに思いをはせながら、たしなむのもまた一興ではないでしょうか。

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