学校安全ボランティア 地域でこどもの見守り

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■326人が見守り活動に協力
グリーンのベストを着用し、旗を持って小学生の登下校を見守る「学校安全ボランティア」をご存じですか?平成17年に登録制度が設けられて以来、多くの協力者によって、こどもの安全が守られています。現在326人が登録し、学校と連携しながら市内各所で見守り活動を行っています。
登下校時に横断歩道や交差点、車の往来が多い道などに立ったり、犬の散歩やウオーキングしたりしながら、日々こどもの安全に目を配っています。

■〔Interview〕見守りボランティアの声
◆黒川武子さん(82)
「趣味は4年前に始めたグラウンドゴルフ。週2回、宝生苑でみんなと交流しながら楽しんでいます。」

～こどもと話すと心がなごんで楽しいです～
◇きっかけや活動内容は
娘と孫が住んでいる茨城県で行われている見守り活動を見て、とても良い取り組みだと感じていました。そんな折、班長会で見守りをする人員が不足しているとの話が持ち上がったので、迷わず手を挙げたのがきっかけで、今年で17年目になります。特に、自分の子や孫は地域にお世話になって育ったため、今度は恩返しをしたいという気持ちがありました。
活動は週2回、40分から1時間程度行っています。

◇課題と感じることは
高齢化もあり、見守りボランティアが減っていることです。活動に対して地域の理解が広がっておらず、地域貢献に役立っているのか心配になることがあります。

◇やり甲斐を感じることは
こどもたちは礼儀正しく、帰るときに「ありがとう」と言ってくれるので、ほっこりします。また、見守っていた小学生が中学生に成長した姿を見ると、孫を思い出し明るい気分になります。

◇今後の目標は
活動を多くの人に認知してもらい、ボランティアの数を増やすことです。地域のみんなで、将来を担うこどもを見守る習慣が根付けばうれしいです。

◆同志社大学4年生アメリカンフットボール部主将　佐々木康成さん
「サウナ・温泉が好きで、チームのみんなとよく通っています。」

～スポーツの分野でも貢献したい～
◇きっかけや活動内容は
チームとして地域貢献をしたいという思いから小学生の見守り活動を始め、来月で丸2年になります。約100人いる部員でローテーションを組み、毎日、全児童の下校を安全に見送るために、校門前と少し離れた信号のない横断歩道で活動しています。

◇やり甲斐を感じることは
こどもたちが大きな声で挨拶をしてくれるので、自分自身も元気をもらえます。また、保護者から感謝の言葉を掛けてもらったときはとてもうれしく励みになりました。活動中は単なる作業にならないよう、一人一人の児童に注意を向けるよう心掛けています。

◇今後の目標は
見守りだけでなく、児童にフラッグフットボール(アメフトの簡易版)を教えるなど、スポーツの分野でもボランティア活動に携わっていきたいです。

■登録者募集　できる範囲で活動しませんか?
「こどもを守りたい」「地域貢献したい」という思いのある人は、ぜひ登録してください。活動内容や時間に制約はありませんので、自分の都合に合わせて活動できます。登録者には、市が契約者となり傷害賠償責任保険に加入するほか、緑のボランティアベストを貸与します。
活動例：
・登下校時に道路などに立って児童を見守る
・犬の散歩をしながら、通学路をパトロールする
・散歩や買い物に行く時間を登下校の時間帯に合わせる
・自宅の庭の手入れをしながら、家の前を歩く児童と挨拶を交わす
登録方法：各校区の小学校に電話するか、市ホームページ(本紙の二次元コード参照)を確認してください。

■長年の見守り活動ありがとうございました!82人に感謝状を贈呈
11月21日、学校安全ボランティアとして10年以上見守り活動を続けた82人に敬意を表し、教育長から感謝状を贈呈しました。本ボランティアへの感謝状の贈呈は今回が初めてとなります。長年にわたって活動に尽力されてきた皆さんには、次年度以降も表彰を予定しています。

■市職員全員で「ながら見守り」こどもの安全・安心につなぐ
市と田辺警察署は、昨年8月に「市地域ながら見守り活動に関する協定書」を締結しました。同協定に基づき、綴喜防犯協会が作成したステッカーを公用車18台に貼り付け、市職員は通常業務の中で犯罪被害や交通事故防止に向けた見守り活動を行っています。

◇ながら見守りにご協力を
皆さんも散歩や買い物、ジョギングなどの日常活動の中で防犯の視点を持ち、こどもや高齢者の見守りに協力してください。みんなで安全で安心な地域を築いていきましょう。

問合せ先：学校教育課
【電話】64・1392