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アメリカの文化と生活 ザ・U.S.A

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京都府京田辺市

ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(26)です。
私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載しています。
『昨年末に実家に帰った時、家族と一緒にドイツ風のクリスマスマーケットを訪れました。とても寒かったのでホットワインやホットココアを飲みながら雰囲気を楽しみました。』

■シリーズ(37)春の訪れを占うグラウンドホッグ
アメリカで2月2日に行われる「グラウンドホッグデー」をご存じですか。これは北アメリカに生息するリス科の動物「グラウンドホッグ」を用いた春の訪れを占う習慣です。
グラウンドホッグが、冬眠から覚めて穴から出てきた時、自身の影を見ていると冬がさらに6週間続くと予測されます。一方、影を見ていなかったら、春が早く訪れるとされています。実際には、予測は外れることが多いのですが、たくさんの人がこのイベントを楽しみにしています。

◇起源
ヨーロッパにおいて、冬至と春分の中間にあたる2月2日に「インボルク」という春を祝う祭りを行っていましたが、キリスト教の広がりとともに「キャンドルマス(聖燭祭)」という祭りと結びつくようになりました。特にドイツでは、当日アナグマやハリネズミなどの動物を用いて占っていました。その後、ドイツ系移民によってアメリカにもたらされ、現在はグラウンドホッグで占うようになりました。

◇広まったきっかけは新聞報道
1886年、ペンシルベニア州パンクスタウニー町において、数人で行われたグラウンドホッグ占いが新聞で報道されました。それを見た多くの住民が、翌年、グラウンドホッグ占いを見るために集まったことで、正式にグラウンドホッグデーが誕生しました。以来、この町では同イベントを熱心に行うようになり、今では毎年全国から数千人が訪れています。特に「パンクサタウニー・フィル」という名前のグラウンドホッグが人気で、的中率は約39%と低めですが、毎年テレビ中継されアメリカ全土が注目しています。
またこの祭りでは、町の幹部がシルクハットをかぶり、式典の進行を昔のペンシルベニア州の方言で行うことが恒例です。

◇アメリカ・カナダの各地に普及
現在、アメリカやカナダの各地でもグラウンドホッグデーのイベントが開かれています。2024年には、合わせて81匹のグラウンドホッグが春の訪れ予測しました。ニューヨーク・テネシー・オハイオ州などにも有名なグラウンドホッグがいて、彼らを見るために多くの人々が集まります。特にニューヨーク州の「スタテンアイランド・チャック」の予測精度が最も高く約80%といわれています。

問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314

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