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自治体の皆さまへ

三条大橋が美しく生まれ変わりました

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京都府京都市

三条大橋は、鴨川に架かる橋の中で唯一、木製の高欄が残るなど京都を代表する橋の1つ。皆さまからの寄付を受け、2023年12月に橋の上面の補修・修景工事が完了しました。ここでは、三条大橋の新しいデザインや数百年にわたる長い歴史などを紹介します。

■京都の歴史と文化を、未来につなぐ架け橋に
文化首都・京都にふさわしい、景観に調和したデザインとするために、デザイン検討会議を開催し、市民の皆さまや専門家などからご意見を聞き、デザインを決定しました。
「みやびで京都らしい橋」をコンセプトに、さまざまな箇所で京都らしさを表現しています。

▽高欄には市内産木材「みやこ杣木(そまぎ)」を使用!
高欄とは、橋などに付ける手すりのこと。今までの高欄の形はそのままに、市内産木材にこだわって取り替えました。
1月16日~高欄の夜間ライトアップを毎日実施

▽車道と歩道の間の柵をみやびにリニューアル!
柵には、京都らしさを出すために、和柄の麻の葉模様を採用。また、柱には日本の伝統色、檜皮(ひわだ)色を使いました。

▽擬宝珠(ぎぼし)はこれまでのものを活用!
擬宝珠とは、高欄に付けられる伝統的な装飾のこと。三条大橋の擬宝珠には、長い歴史が刻まれており、再利用することで、その歴史を未来に継承していきます。

▽歩道もみやびにリニューアル!
歩道の舗装には、和柄である市松模様を採用。市松模様の色は、日本の伝統色である銀鼠(ぎんねず)色を選びました。

▽探してみて!
遊び心のある「埋め木」
埋め木とは、腐食を防ぐため、木材の割れている部分などを取り除き、同じ形の木片をはめ込むこと。新しい高欄には、ハート型のような「猪目(いのめ)」やひし形などの埋め木を施しています。
猪目には魔除けの意味合いが!

■皆さんはご存じ?三条大橋の長い歴史
探して!が付くものは、現在も見ることができます

▽室町~安土桃山
豊臣秀吉が架けた日本初の石柱橋
三条大橋が歴史に登場するのは、室町時代。室町幕府が主導して架けられたと考えられています。
そして1590年、三条大橋は豊臣秀吉の命令により、石製の橋脚に改修。以降、公的な交通の要所として存在することになります。
・探して!
擬宝珠からは「豊臣」や当時の元号「天正」などの文字を読み取ることができます。

▽江戸
東海道の終点として江戸幕府が維持・管理
江戸と京都を結ぶ東海道。その終点がこの三条大橋でした。当時の記録によると、17世紀半ば~幕末に35回も改修工事が行われたとのこと。鴨川の洪水の激しさと三条大橋の重要性がうかがえます。
・探して!
擬宝珠には、幕末の池田屋事件で付いたといわれる刀傷が残っています。

▽明治~昭和
維持・管理は行政に新しい素材を使った強い橋へ
明治時代、三条大橋の管理は幕府から京都府へ(のちに京都市が管理)。
大正時代には、木材より耐久性の高い鋼などの材料が登場し、三条大橋もそれらを使い改修を実施しました。
しかし1935年、未曾有の集中豪雨で橋の一部が流出。現在の橋は、1950年に建設されたものになります。

▽平成~令和
「三条大橋の補修・修景」事業の実施
1974年に取り替えた高欄は、50年近く経過し木材の腐食やひび割れが目立つように。
今後もこの風景を守り、未来へ継承していくため、2018年に高欄をはじめとする補修事業を計画。木材の伐採などを経て、2022年に着工しました。

○皆さまの支援のおかげで今回の補修を行うことができました
補修にかかった費用…ふるさと納税寄付金など+国からの補助金
老朽化対策等に対する国からの補助金に加えて、市では、三条大橋の補修に向けたふるさと納税寄付金などの募集を2018年に開始。多大な寄付を頂いたことで、市の費用負担なしで補修を進めることができました。
また、木材の寄付も頂き、高欄の一部に活用しています。

■鴨川の魅力向上に向けたまちづくり
三条大橋南側で夜間景観の実証実験を行います

▽夜間景観の実証実験って何?
現在、鴨川のさらなる魅力向上を目指して、市民・事業者の皆さまや府と連携しながら取り組みを進めています。
今回、京都ならではの魅力的な夜間景観づくりを進めるため、鴨川周辺のライトアップを検討。鴨川や周囲の町並みとの調和などを確認するため、試験的にライトアップを行います。

▽ぜひ見に来てください
夜間景観づくりの実証実験
三条大橋南側の鴨川周辺のライトアップ
とき:1月16~22日、18~22時(時間は場所により異なる)
料金:無料
申込み:不要

問合せ:景観政策課
【電話】222-3397【FAX】213-0461

問合せ:橋りょう健全推進課
【電話】222-3561【FAX】213-5181

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