※市会で審議中
※金額は概数
・松井市長の就任後初めてとなる予算。ここでは、予算のポイントなどをお伝えします。
■なぜ第1次編成なの?
市長就任直後から円滑な市政運営を行うため、2回に分けて予算を編成。義務的・継続的な事業や早急に対応が必要な事業を「第1次」、市長公約の実現に向けて2024年度中に着手すべき事業を「第2次」とします。
◇第1次編成で計上した事業
[義務的・継続的な事業]
・法令に基づく福祉施策
・ごみ収集業務
・公共施設等の維持管理 他
+
[早急に対応が必要な事業]
市長が公約で掲げた施策のうち、年度当初から実行が必要な防災・減災や観光課題などの取り組み
■予算概要
◇予算内訳
全会計:1兆8247億円
一般会計:9514億円
特別会計(国民健康保険や介護保険他):6211億円
公営企業会計(市バス・地下鉄・上下水道):2522億円
◎一般会計のポイント
・2023年度に引き続き収支均衡予算
・過去2番目の予算規模
・赤字補填のために取り崩していた公債償還基金(将来の借金返済のために積み立てたお金)の返済に10億円を計上
・次に紹介する歳入・歳出はどちらも一般会計の話です。
■歳入
◆一般会計…514億円
・市税…3178億円
・使用料、手数料…222億円
・その他収入…2091億円
・国・府から割り当てられる収入…3565億円
・市債…457億円
※1億円未満を四捨五入しているため、合計と一致しない
◎ポイント
・市税収入は固定資産税や宿泊税の増加などの影響から、3178億円(前年度比50億円増)の見込みで、3年連続で過去最高を更新
→その結果、使途が特定されず、どのような経費にも使用できる一般財源収入は、4608億円に(前年度比77億円増)。
■歳出
◇一般会計…9514億円
・社会福祉…3510億円
・産業経済…1550億円
・教育文化…1307億円
・都市建設…699億円
・保健衛生…527億円
・消防…223億円
・その他…796億円
・借金返済…902億円
◎ポイント
・能登半島地震を受け、いのちとくらしを守る防災・減災対策を強化
・市民生活と観光の調和に向け、観光客数の回復に伴い必要となる混雑対策や受け入れ環境の整備などを強化
・社会福祉関連経費による福祉施策の充実
「紙面(本紙)下部では、この予算で取り組む主な事業を紹介します。」
■第1次編成の主な事業
このマークが付く事業は特に注目!
※詳細は本紙を参照してください。
◆いのちとくらしを守る防災・減災対策…463億6500万円
・「建物の倒壊等による救助や物資輸送の困難性、地域における防災などの重要性を強く感じた」という能登半島地震の被災地への派遣職員からの報告を受け、これらの課題にすぐに対応しました。
▽防災インフラの強化(445億円)[前年度予算から8%増額]
・道路橋りょうの整備や河川浸水対策
・上下水道施設の機能維持・向上対策
▽建物をはじめとした耐震・防火対策の強化(4億1800万円)[補助額は全国最高水準]
・木造住宅や京町家の耐震・防火改修への支援を強化
・分譲マンションの耐震化を促進
▽地域の消防・救急機能の対応力強化(13億9000万円)
・消防指令センターの共同運用整備
・日勤機動救急隊を増隊
・119映像通報システムの導入
・北部山間地域の消防即時対応力の強化
▽地域防災拠点の充実(5700万円)
・子ども等に配慮した、液体ミルクなどの災害用備蓄物資の拡充
・木造住宅や京町家の耐震・防火改修については、8・9面(本紙)で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
◆市民生活と観光の調和に向けた観光課題対策…8億9800万円
・市民利用と観光利用のすみ分けに向けた「観光特急バス」の新設[2024年6月実施の市バス新ダイヤから運行]
・市バスの利便性向上や混雑緩和に向けた増車
・事業者と連携し、観光客に対するマナー啓発を強化
・JR京都駅新駅舎と自由通路の整備
◆子育て・教育環境・医療費制度などの充実…10億8400万円
▽児童生徒の学び向上、教育環境の充実(5億8600万円)
・市独自の教員配置拡大等による教員の担い手不足対策を強化
・児童生徒の不登校対策の強化や、全員制中学校給食の早期実施に向けた取り組み推進
▽出産直後のサポート体制の強化(2億1000万円)
・産後ケアを利用できる環境の整備や1カ月児の健康診査費用を新たに助成
▽誰もが当たり前に生活できる環境の整備(2億8800万円)
・重度の精神障害者の方の医療費負担軽減や、若年がん患者の在宅介護サービス利用料などを助成
◆創業支援・企業立地促進の強化…3900万円
・スタートアップ企業などの創出・成長の促進
・らくなん進都の企業立地を一層促進するため、本社・工場などの新設・増設を支援する制度の充実
◆社会参加の支援・地域での活躍の場を創出…5200万円
・困難な問題を抱える女性のための相談支援窓口の設置
・つどいの広場の充実による地域での多様な世代の交流の場を拡充
◆京都型共生社会モデルの推進…1800万円
・CO2排出量正味ゼロに向けた電気自動車などの普及促進
・きょうと生物多様性センターを中心とした保全活動の支援などを拡充
◆今後の取り組み
・子育て・教育環境の充実、人口減少対策や力強い文化・産業政策の推進などの公約は、実現に向けて、具体的な実施手法や時期を検討し、引き続き予算化
・2024年度中に着手すべき事業は第2次編成として5月市会に提案
第1次編成の詳細は、HPをご覧ください。
また、松井市長の考える市政運営については、4面(本紙)で詳しく紹介します!
問合せ:財政室
【電話】222-3288【FAX】222-3283
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