文字サイズ
自治体の皆さまへ

Kテレ・つかさといっしょに しらべる堂(1)

12/29

京都府京都市

■きょうのしらべるテーマ
自治会・町内会にICTを導入したらどうなるの?

ICTとは、通信技術を使って人とインターネット、人と人とがつながる技術のこと。最近、SNSなどのICTを活用する自治会・町内会が増えているんじゃ。

京都のまちを見守る 鍾馗はん

ICTを使うことで自治会・町内会の活動はどう変わるのか。早速調べてみよう!

しらべる堂店主 つかさ

でも、SNSとか苦手な人も多いんじゃぁ…

◇こんな困り事ありませんか?

共働きの家が多く、回覧板が1日1軒しか回らない

ごめぇ~ん

まだ?

天候が急変した時、1軒1軒に活動中止の連絡をするのが大変

中止の伝令ご苦労!
あと何軒回るんじゃ?

あと10軒です

ハアハア…

世帯数が多いため、会議資料の印刷が大変。コピー代もかさむ

オーライ
オーライ
会議室までもうちょい!

会報の作成に時間がかかる。
簡単に情報共有がしたい

コーヒーと会報は一緒。
凝り出したらキリがない。
デザインって難しいよな。

◇それ、ICTの導入で解決できるかも
「いちのいち」っていう、スマホやパソコンで使える便利なアプリがあるんじゃ!
ご近所の情報を自治会・町内会の住民に限定して伝えることができる安心なサービスじゃぞ~。早速、紹介していくぞぃ!

ここが便利だ!いちのいち
(1)回覧板の代わりに情報共有
電子回覧機能を使って、回覧板よりも簡単かつ迅速に情報共有ができます。また、仕事などで日中留守にすることが多い方も、外出先で地域の情報を知ることができます。

こんな効果があります
●データが残り、いつでも回覧の情報を読むことができる
●紙の回覧を減らすことができる
●募集機能により、イベントの参加者を随時確認できる

(2)地域の様子や活動をリアルに伝える手段に
投稿機能を使って、地域の活動を素早く広く発信できます。また、写真などを添付することで、より分かりやすく伝えることができます。

こんな効果があります
●地域の活動が見え、地域をより身近に感じてもらえる
●若い世代の地域活動への参加につながる
●災害発生時に自治会からの連絡や住民の安否確認などに活用できる

(3)地域活動のスケジュールの共有に
カレンダー機能を活用することで、防犯パトロールや役員会議などの活動の予定をいつでも確認できます。

こんな効果があります
●手軽に活動のスケジュールを確認できるので、プライベートの予定を立てやすい
●資料の添付機能を使って、あらかじめ会議資料を共有できる

3月20日、小田急電鉄と連携協定を締結
ライフスタイルが多様化する中、誰もが関わりやすい地域コミュニティにするためには、ICTの活用による地域活動の効率化は必要不可欠。全国約400の自治会・町内会で利用されている小田急電鉄の「いちのいち」の活用を促すことで地域活動を支援し、「誰もが参加しやすい地域づくり」を進めます。

デュワッ!

◇すでに使っているところがあるんです
「確かに便利やけど、うちの町内会には無理やわぁ」と思ったそこのあなた、諦めないで!すでに「いちのいち」を使っている自治会・町内会の事例を紹介します。

○西京区樫原(かたぎはら)学区自治連合会
導入のきっかけ
・子育て世帯の転入が多い樫原学区では、共働きや介護などで忙しい方でも活動に参加できるよう、今の時代にあった運営方法を模索していた。
・回覧板や電話が主な連絡手段だったが、世帯数が多く、全員に伝わるまでに時間がかかった。
→そこで、役員の負担軽減や情報共有の迅速化を図るため、いちのいちを導入。自治連合会に新設した「IT部」を中心に準備を進め、デジタルに不慣れな方にも分かりやすい説明会や登録会を開催した。便利なのでどんどん進めてほしいという声も。

今後の展開
ICT環境が整っていない方を取り残すことがないよう、これまでの連絡手段も維持。今後は、電子回覧やイベント案内、会議の連絡だけでなく、他の機能も活用する予定。

○伏見区桃南(とうなん)会
導入のきっかけ
情報共有の迅速化などの課題解決のため、HPの新設を検討していたが、特定の人に負担が偏ることや維持管理が大変なことから断念。
→そこで、無料で始められて、管理が簡単ないちのいちを導入。

使ってみた感想
・回覧情報を迅速に共有できるし、さかのぼって確認できるようになり、便利さを実感。簡単なので負担は感じない。
・大雨の時、増水した川の写真などを共有でき、防災にも役立つ。
・カレンダー機能によって、自治会館の利用状況を家から確認できるよう になり、現場まで確認に行く手間がなくなった。

今後の展開
コロナ禍がある程度収まり、地域活動が活発になっていくため、今後はコミュニティ機能の活用にも注力。回覧や防災だけでなく、地域の「つながりづくり」にも生かしていく予定。

「とりあえず始めてみよっか」が大事
試行錯誤を繰り返しながら、使い勝手や活用の可能性を探っていきましょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU