伊根町の小学校教育に関しては、従来、少人数による競争力の低下や男女比率の偏り、学校の規模が小さいことによる子どもの体験機会の逸失等の課題が指摘されています。また、学校施設の面でも、築40年以上が経過した校舎には外壁の落下や漏水等の問題が生じており、緊急性に応じて修繕を実施してきたところですが、建物の老朽状況を評価する耐力度調査において、伊根小学校及び本庄小学校の体育館が所要の耐力度点数に達しない「構造上危険な建物」と評価されるに至りました。
当町の小学校教育をめぐるこのような状況を受け、令和5年度に伊根町小学校教育の在り方審議会(会長:福知山公立大学地域経営学部福畠准教授)を設置し、新しい時代の小学校教育の在り方について審議を行いました。当審議会からの答申では、保護者を対象としたアンケート調査の結果をもとに、以下の提言をいただきました。
■提言内容(抜粋) ※詳細は伊根町ホームページにてご覧いただけます。
提言(1):「変化する社会に対応した教育内容と教育方法に関する議論の更なる充実と、具体的な施策の早期実施」
提言(2):「多様なニーズを有した児童への対応や、幅広い場の提供に関する議論の更なる充実と、具体的な施策の早期実施」
提言(3):「いじめや重大事態に対する、より迅速な対応の実現を目指す議論と、具体的なサポートの更なる充実」
提言(4):「学校及び教職員の労働環境の改善と支援施策の充実に関する議論の更なる充実と、具体的な施策の早期実施」
提言(5):「学校―家庭/保護者―地域の協働を実現するための議論の更なる充実と、具体的な施策の早期実施」
提言(6):「学校施設の改修を含む長期的な在り方に関する審議会の早期設置」
提言(7):「“伊根町ならでは”という特色を生かした教育を検討する場の設置」
提言(1)~提言(5)については、既存組織の対応を強化するとともに個別施策を充実させ、児童の安心、安全を目指す措置を講じていきます。提言(6)、提言(7)については、より豊かな学びが実現できる学校施設審議会」を設置し、以下の2点を諮問し、委員各位の知見に基づいて幅広く、議論していきます。
(1)子どもたちのより豊かな学びに繋がり、伊根町ならではの教育の特色を表せる仕組みづくりをどのように進めるべきか。
(2)子どもたちにとって、より豊かな学びが実現できる学校施設とするために、2小学校の校舎及び屋内運動場については、新設・改修・改築など今後どのように教育環境の整備を進めるべきか。
答申結果を踏まえ、教育委員会、総合教育会議を通して協議を深め、今後の方向性を定めます。
お問合せ:伊根町教育委員会事務局
【電話】32-0718
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