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自治体の皆さまへ

新年のご挨拶

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京都府伊根町

■伊根町長 吉本 秀樹

町民の皆様、新年明けましておめでとうございます。輝かしい新春をご家族共々、健やかにお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

今年の干支は、「乙巳」(きのとみ)。「乙」は未だ発展途上の状態を表し、「巳」は植物が最大限まで成長した状態を意味します。この組み合わせは、これまでの努力や準備が実を結び始めることを示唆しています。伊根町も、困難があっても努力を積み重ね、新たなる変化や発展を具現化していく年に思います。

また、株式相場の格言では「辰巳天井」と申します。国内外において政治経済が混沌としておりますが、その黒雲を吹き飛ばし、希望に満ちた好景気な年となることを祈念します。

令和6年は、伊根町制施行70周年の節目の年でした。この間、多くの先輩方と町民の皆様のひたむきな情熱と努力が、多くの歴史を刻み、今日の伊根町を築いてまいりました。先人の皆様の不屈の精神と、そのご功績に心から感謝と敬意を表する次第です。
11月3日の町制施行記念式典では多くの町民の皆様にお集まりいただき、70年の歴史を振り返り、これからの伊根町が目指す「みんなで創るええまち」に向けた決意を新たにする機会となりました。

さて、昨年は、宮津高等学校伊根分校跡地の活用において、町民の皆さんから一番要望の多かった「日用品・食料品を購入できる施設」の整備に向けて大きな進捗を見ることができました。1月に「伊根町とゴダイ株式会社との連携と協力に関する基本協定」が締結でき、それをもとに令和8年4月の「ゴダイ伊根店」開店に向けて、現在は分校跡地で用地造成を進めています。施設が完成した暁には、いねタクの活用と合わせて町内での日用品・食料品の購入について大きく利便性の向上を図れるものと期待しています。

さらにこの協定では、健康増進や地域防災など様々な分野での連携を図り、住民サービスの向上と地域の活性化に向けて取り組むものとしています。伊根町だけではできない取組や事業に繋ぐことができるものであり、その面でも大いに期待できる協定となっています。

また、令和4年度に着手した筒川コミュニティセンターが完成しました。地域の方々から期待を込めてお待ちいただいていた施設がやっと完成し、供用を開始することができました。地域コミュニティの中心施設としてさまざまな事業に活用できるだけでなく、防災・避難施設としての機能を持たせることで万一の備えを充実させることができました。集会施設として、生涯学習の拠点として、地域コミュニティの中核施設として、地域住民のみならず、広く町民の皆様の積極的な活用を期待いたします。

経済活動がコロナ禍から回復していくに連れ、国内外からの観光客が戻ってまいりました。そのことで地域に賑わいが戻るという明るい面と、地域内での混雑、観光公害といわれるマイナス面も一部で起きております。
町では混雑解消に向けて町道の一方通行の協力要請や臨時駐車場の運営を行っているほか、海の京都DMO(観光協会)と協力し、パークアンドライド事業の試行など様々な方策を検討実施しています。実効性のある対策とするためには観光事業者の皆様と町民の皆様の協力が必要不可欠であります。そして、賑わいと経済効果を伊根町全域に広めることができるよう皆様のご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。
まちづくり施策の基本となる「第6次伊根町総合計画」が示す理念は「みんなで創るええまち伊根町」です。その後期計画の5年間が令和7年度から始まります。
基本方針は、第1に住民、地域、行政が役割分担し、より効果的・効率的に取り組む、「自助・共助・公助」。第2に同じ目的に向かって、それぞれが強みを活かし、個々ではなく、一緒に取り組む「協働」。第3に、生きがいを持ち、生活・人生の質を向上させ「自分らしく生きる」。この3点です。

今後もこの理念の下「みんなで創るええまち伊根町」「明るく豊かで潤いのある伊根町」の実現を目指し一所懸命頑張って参りますので、町民の皆様のご理解とご支援ご協力の程お願い申し上げます。

結びに、この一年が町民の皆様にとって、ご壮健で幸多き年になりますよう心から祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。

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