●紫式部市民文学賞
市民による作品で、新作または前年度に刊行された文学作品および研究作品を一般募集し、応募のあった36作品の中から選ばれました。
『宇治でのよしなしごと』
片桐 望(かたぎり のぞむ)さんの随筆
▽受賞の言葉
応募した時は、うまくいって佳作ぐらいに引っかかればいいかと思っていましたが、思いもかけずトップ当選という知らせで、びっくりしてしまいました。
この賞は、極めてローカルな賞ですが、賞の名前にかの高名な紫式部の名前が冠されています。そのうえ「よしなしごと」という言葉は、これまた高名な兼好法師から頂いたもので、今回の受賞を機会に、両巨頭がわが駄文を見て「なんじゃこれは!?」とお怒りになるのではないかと、気にはなります。とはいうものの、私としてはこの受賞を率直に喜んでおります。
私は、台湾に住んでいたころは「台湾通信」という名で、そのあと宇治に帰国してからは「宇治便り」→「宇治でのよしなしごと」といった名で、暇に任せて駄文を書いては旧知の友人諸氏に発信しておりました。今回の受賞作品は、この宇治から発信した部分にほんの少し手を入れて全体の形を整えたものです。今や「よしなしごと」のネタもほぼ尽きたかといったところですが、この受賞を機に、次の方向性を探ることができればいいかと思っています。
▽著者略歴
昭和20年7月生まれ。大学卒業後、鉄鋼関連の研究員や資源・環境関連のコンサルとして勤務。
●紫式部市民文化賞
『クイズで紡ぐ宇治の今昔400問』
岡田 一敏(おかだ かずとし)さんの研究
▽受賞の言葉
平成25年4月、広島から娘夫婦と孫二人の住む宇治市へ引っ越してきました。宇治川河畔の散歩や「平等院」「宇治上神社」「興聖寺」「萬福寺」等の訪問、「茶摘み体験」等であっという間に1年が過ぎました。その後、「宇治鳳凰大学」や「宇治市高齢者アカデミー」に入学し、色々なことを学びました。そんな折、「第33回紫式部市民文化賞」の応募用紙のパンフレットが目に留りました。以前「京都検定」を勉強したこともあり、3択のクイズ形式で宇治について紹介できればおもしろいかなと思いました。それからは毎朝色々な資料を参考に「クイズ作り」が日課となりました。今回の受賞を機にこれからも「クイズ作り」に挑戦し、もっともっと宇治のことを勉強したいと考えております。最後にこのような名誉ある賞を頂けたことに関係者各位に感謝とお礼を申し上げます。
▽著者略歴
昭和24年3月生まれ。大学卒業後、旅行会社で勤務。定年退職後、宇治市へ転居。
平成31 年、宇治鳳凰大学卒業。
令和4 年、宇治市高齢者アカデミー卒業。
●紫式部市民文化賞 奨励賞
・『風のクレヨン15 号』
風のクレヨンさんの童話
・『人生を心豊かに~様々な体験談からのメッセージ~』
わいわいTRY 塾さん
●紫式部市民文化賞 ユース賞
『乙女の憂鬱』
稲田 知恵(いなだ ちえ)さんの小説
問合せ:文化スポーツ課
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