紫式部が主人公の大河ドラマ「光る君へ」(NHK)が1月から放送されることを契機として、宇治市の様々な歴史・文化や観光に改めて光を当てる「紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクト」に宇治市をあげて取り組んでいます。大河ドラマをきっかけに、宇治と関わりが出来た紫式部役の吉高由里子さん、藤原道長役の柄本佑さんにお話を伺いました。
■俳優 吉高 由里子(よしたか ゆりこ)さん
▽紫式部のイメージは?
源氏物語の作者として世界中で知られているにも関わらず、誰も彼女自身については詳しく知りません。亡くなってから千年経った今でも、「どんな人だったんだろう?」と皆に想像させてしまう、摩訶不思議で魅力的な人だと思います。源氏物語からは「じっとりと人を観ている」、そんな印象を持っています。
▽「紫式部ゆかりの地」宇治を訪れたことは?
学生時代に修学旅行で来ました。大河ドラマが決まってから、勉強を兼ねて平等院や源氏物語ミュージアム等、ゆかりのスポットを巡りました。
▽宇治市民へメッセージ平安時代は五感に敏感な時代だと思います。人が心揺さぶられるものが、自然や風景の中にたくさんあり、それが詩うたに詠よまれ耳が愉しんでいくという風に、現代では見落としてしまう小さな気付きをドラマに描いています。宇治の風景も参考にした繊細で色鮮やかなこだわりの映像に注目していただきたいです。
■俳優 柄本 佑(えもと たすく)さん
▽藤原道長のイメージは?
時の最高権力者のイメージが強いですが、道長の日記「御堂関白記(みどうかんぱくき)」や道長が書いた詩うたを読むと、意外にも気弱で繊細な人間性が見えた気がします。藤原家を1つにまとめるお墓を作ったという説明を聞いて、情があり、人間らしい人だと感じました。
▽「紫式部ゆかりの地」宇治を訪れたことは?
平等院や宇治上神社など、道長や親族ゆかりの地を巡りました。道長が見ていた景色を追体験することで、道長という人間を少し知ることが出来た気がします。再度ゆっくりと宇治を堪能したいです!
▽宇治市民へメッセージ
市内を巡り、住んでいる人が宇治の空気を作っていることを強く感じました。そして、その空気感が演じる道長像に繋げられると思いますので、ぜひドラマを楽しみにしてください。
◆大河ドラマ「光る君へ」
躍動せよ!平安の女たち男たち!
主人公は紫式部、千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げた女性。光源氏=光る君のストーリーの原動力は秘めた情熱とたぐいまれな想像力、そして一人の男性・藤原道長への想い。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。
作:大石静
音楽:冬野ユミ
主演:吉高由里子
6年1月7日(日)放送開始!NHK総合毎週日曜午後8時ほか
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