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UJISHIのコラム(各課からのコラムをご紹介!)

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京都府宇治市

■第34回紫式部文学賞受賞者コラム
~『風配図(ふうはいず)』と「酩酊船(よひどれぶね)」~

・皆川 博子(みながわ ひろこ)さん
物心つくころから本の海の中で過ごした私にとって、戦争末期から敗戦後の一時期の書物の欠乏は、食糧難より辛いことでした。

その飢餓状態の昭和二十三年、小林秀雄訳によるアルチュール・ランボオの詩集が創元社から刊行されました。私は十八歳でした。むさぼり読み、なかでも「酩酊船(よひどれぶね)」という詩に強く惹(ひ)かれました。航海中、賊に襲われ船員を失った船が大洋を漂い流れていく。(海防艦(もにとる)もハンザの帆走船(ふね)も、水に酔(よ)ひたるわが屍(むくろ)いかで救はむ)という一節で、ハンザという言葉を初めて知りました。私の年代は在学中、学徒勤労動員令でまともな授業を受けられず、私は西洋史の基礎知識が欠けています。二〇一六年、ハンザについて詳細に記された大部の書物『ハンザ12-17世紀』(フィリップ・ドランジェ/みすず書房)が訳出刊行され入手しました。時を接して「文藝」(河出書房新社)から連載のお誘いを受け、ハンザ(バルト海沿岸の商業都市の連携)の黎明期に当時行われていた決闘裁判を絡めた『風配図』を、楽しく書きました。

小林秀雄の七十数ページに及ぶ序文を付した『ランボオ詩集』は、七十六年の歳月を閲(けみ)し背文字が読めないほど古びながら、まだ私の手元にあります。

問合せ:文化スポーツ課

◇11月14日は世界糖尿病デー
毎年11月14日を「世界糖尿病デー」として、世界中で糖尿病抑制に向けたキャンペーンの推進や、啓発のためのブルーライトアップが実施されています。

◇糖尿病が増加!
食生活や運動習慣などの生活習慣の変化や、高齢化に伴い糖尿病が増加しています。糖尿病は、血液中の糖分が高くなり、自覚症状のないまま血管が傷つき、様々な合併症を引き起こす病気です。年に1回の健康診断で早期発見し血糖値をコントロールすることが大切です。健康診断で血糖値やHbA1c(※)の値が高い場合は放置せず、医療機関を受診しましょう。
※HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、ヘモグロビンが血液中の糖と結合した割合(%)を表す指標で、過去1~2カ月の平均的血糖値を反映

◇糖尿病3大合併症「し・め・じ」

◇糖尿病を予防するために
・野菜を食べよう
葉物野菜を最初に食べて「ベジファースト」にすることで、血糖値上昇を抑える働きがあります。一日の野菜の目標摂取量350gを目指しましょう。

・一日3食バランスよく
主食・主菜・副菜を揃えて栄養バランスを意識すること、ゆっくりよく噛んで腹八分目にすることが糖尿病予防に効果があります。血糖値の急激な変動を防ぐため、一日3食規則的にとりましょう。

・適度な運動と睡眠
運動時には大量のエネルギーが必要となり、血中のブドウ糖が大量に消費されることで高血糖が改善されます。また、運動により血流が良くなり、副交感神経が刺激されてインスリンの働きを活性化させる効果があります。睡眠にも同様の効果があります。

◆食後高血糖予防にもなる健康体操!
宇治市オリジナル健康体操を市ホームページで紹介しています。介護予防ゆったりバージョンもあります!

問合せ:健康づくり推進課

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