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「ほんまもん」が息づくまち 藤原道長と宇治

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京都府宇治市

宇治は藤原道長が宇治川沿いの屋敷を手に入れたことをきっかけに発展し、今でも平安時代の豊かな歴史・文化が息づいています。本特集では、二つの世界遺産をはじめ、藤原家や紫式部が描いた「源氏物語」ゆかりの地を紹介します。

■平等院 宇治蓮華
[藤原道長の別業]※世界遺産
道長が所有していた別荘を、1052年に子の頼通が寺院に改めました。現存している鳳凰堂は創建の翌年に阿弥陀堂として建てられたものです。

・この庭園は、西方極楽浄土を表現しているんですね!

■惠心院(えしんいん) 宇治山田
「宇治十帖」で浮舟を助けた横川僧都(よかわのそうづ)のモデルとされる惠心僧都源信(えしんそうづげんしん)が再興し、「惠心院」と称したとされています。

■宇治上神社(うじかみじんじゃ) 宇治山田
[本殿は現存する日本最古の神社建築]※世界遺産
平等院から宇治川を挟んだ対岸にあり、現存する最も古い神社建築とされています。平等院とほぼ同時期に建てられたと考えられています。また、地域の守り神でもあることから、現在では、宇治の子どもたちの健やかな成長を祈る神社にもなっています。

・拝殿は平安時代の寝殿造様式を伝える唯一の建物です。

■源氏物語ミュージアム 宇治東内
[世界唯一の源氏物語専門ミュージアム]
映像や模型、体験型展示などを通して源氏物語の世界を分かりやすく知ることが出来ます。源氏物語に関係する書籍を集めた図書室なども併設しています。

・江戸時代に成立した、源氏物語にゆかりのある組くみこう香の一つ「源氏香」にちなんで、香りの違いを比べる体験コーナーもあります!

■浄妙寺(じょうみょうじ)跡(現 市立木幡小学校) 木幡赤塚
[藤原一門の墓]
道長が藤原一門の供養のために建立したと記録に残っています。建立にあたって陰陽師の安倍晴明(あべのせいめい)や、歌人で学者の大江匡衡(おおえのまさひら)など時代を代表する人々が関わっていました。
寺の完成を祝う際には、多くの貴族が参加しました。現在は跡地として校庭に保存されています。
藤原一門の墓は寺の東側にあります。道長もそこに葬られていると言われています。

・この木碑が目印ですね!
・道長に関する遺跡のうち唯一、全体が良く保存されています。

■白山神社(はくさんじんじゃ) 白川宮ノ後
[白川金色院(しらかわこんじきいん)跡]
頼通の娘によって建立された金色院は、平等院の奥の院でした(現存していません)。金色院の守り神を祀る場所として白山神社が建立されました。

●専門家にお話を伺いました

▽道長一門で作り上げた宇治のまち
風光明媚な宇治には、平安京遷都とともに皇族関係の別荘が建てられました。その一つを藤原道長が求めたことにより、宇治と藤原氏のつながりが生まれます。道長の没後、別荘を引き継いだ頼通は、これを寺に改修し平等院としました。ここで行われる法会に藤原一門が集まるようになり、宇治の美しさにも惹かれ、しだいに多くの別荘が建てられました。道路や町並み、祭礼も整備され、現在の宇治のまちのベースが作られていきまた。

▽柄本さんと一緒にゆかりの地を巡って
当時の記録から想像する道長の雰囲気と、柄本さんの雰囲気が似ている感じました。今回の案内が、柄本さんが演じられる道長像の参考になれば幸いです。

京都芸術大学 芸術学部客員教授
杉本 宏 (すぎもと ひろし)さん

問合せ:秘書広報課
【電話】20-8704

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