■宇治田原町長 西谷信夫
~昇龍の如く、まちの賑わいや魅力が更に高まる年に~
新年明けましておめでとうございます。
住民の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。旧年中は本町行政の推進に温かいご支援とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
昨年8月、元職員が官製談合防止法等違反容疑で再逮捕される事案が発生しました。当該元職員は、以前の罪により既に懲戒免職処分を行っておりますが、極めて遺憾であり、皆様の信頼を再び大きく損なう結果となったことに深くお詫び申し上げますとともに、改めて不正再発防止並びに町政に対する信頼回復にさらに全力で取り組んでまいります。
さて昨年を振り返りますと、新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが5類に移行されたことに伴い、各種イベントの開催など、徐々に賑わいや活気が戻ってきました。本町においては、宇治田原山手線の南バイパスから役場までの区間が供用開始となったほか、世代を超えて集い憩う場、また有事の際は防災拠点ともなる宇治田原中央公園を開園するなど、国や府と連携する中で計画的にインフラ整備を進めました。
一方、世界に目を向けるとロシアによるウクライナへの軍事侵攻やイスラエル・パレスチナの情勢は、大変憂慮すべき状況にあります。そうした要因により原油価格の高騰や円安の進行が続いており、物価高が私たちの暮らしに大きな影響を与えています。
こうした中、本町においては、住民の皆様の暮らしと生活を守るため、住民税非課税世帯への緊急支援給付金や町立小中学校の3学期の給食費全額補助などを速やかに実施してまいります。また、「日本緑茶発祥の地」・「ハートのまち」として産業・観光振興を促進していくとともに、新名神高速道路の開通に向け、そのインパクトを最大限に活かすため、新市街地の形成をけん引する宇治田原山手線の全線開通に向けた取り組みなど、将来を見据えたまちづくりを住民の皆様とともに推進してまいります。
今年は「甲辰(きのえたつ)」の年で、「甲」は物事の始まりを意味し、「辰」は、勢いよく活気あふれる年になるとされています。今年一年が、昇龍の如く、まちの賑わいや魅力が更に高まる年となりますよう、また、平和な世界の到来と皆様にとりまして幸多く実り多い一年になりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
■宇治田原町議会議長 浅田晃弘
~地域が人を育て、人を支える“心”を町の力に~
令和6年の年頭にあたり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
住民の皆様におかれましては、お健やかに新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げますとともに、日頃より町議会にお寄せいただいております温かいご支援、ご協力に、議員一同、厚くお礼申し上げます。昨年は、コロナ禍の長いトンネルを抜け出し、私たちの日常に、ようやく笑顔と歓声が戻ってまいりました。
本町では、コロナ禍からの立ち上がりを象徴するように、宇治田原山手線南・役場間の開通に続いて、役場庁舎に隣接する中央公園もオープンし、町史に刻まれる1年となりました。
パンデミックの衝撃が暮らしのありようを一変させても、ピンチをチャンスにと、毎日をひたむきに過ごされてきた皆様のがんばりが、見事に結実したものと、万感の思いがいたします。
町議会は、昨年11月に維孝館中学校と協力し、主権者教育の一環として、3年生全員が参加する模擬議会を開催しました。
現在の町政が抱える様々な課題を仲間とまとめ上げ、代表生徒が議場に立ち、我々議員に堂々と質問を行いました。
生徒たちは、それぞれ理想の宇治田原を描きながらも、そこに至るまでの解決策にぶつかり、頭を悩ませ、まちづくりの難しさをしっかりと感じ取ってくれたようです。
今日の日本は、人口減少に端を発する活力の低下に直面しており、持続可能な社会制度を如何にして構築していくかという喫緊の課題に迫られています。
そして、進歩著しいAIを始めとしたデジタル技術の活用が、局面打開の突破口を開くと期待されています。
一方で私は、まちのあるべき姿を議場で語った生徒たちの真剣な眼差しこそが、未来の宇治田原を創る一番の力となることを信じて疑いません。
茶づくりの歴史と伝統に紡がれてきた私たちの暮らしの中には、いつの時代にも地域が人を育て、人を支える〝心”がありました。この「宇治田原らしさ」を若い世代にしっかりと引き継ぎながら、誰もが夢と希望を持てるまちづくりに向けて、今年も町議会は皆様と共に歩みを進めてまいります。
結びに、争いが続く世界に1日も早く平和が訪れますよう、そして皆様にとりまして、今年1年が健康で笑顔の絶えない素晴らしい年となりますようお祈り申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
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