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自治体の皆さまへ

【相楽医師会から市民の皆さんへ】シリーズ健康エッセイ vol.126

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京都府木津川市

■上手な医者のかかり方
あさの内科クリニック 浅野裕之医師

長年開業し医師として患者さんと向き合っていると、診察では問診(コミュニケーション)がいかに大事か分かってきます。限られた診察時間で、それを達成しようとするのはなかなか困難なことです。上手に要領よく医者にかかれば、身体の異常が早く見つかり、診断治療がスムーズになります。
今回は医者にかかるちょっとしたコツについて話します。
(1)伝えたい事はメモにして準備
特に初診の時は医者の前では緊張しませんか。伝えたい症状や質問は、メモを見ながら医者と話すことで要領よく症状を伝えられ、よりお互いの理解度が深まると思います。
(2)対話の始まりは挨拶から
医者の診察も基本的な挨拶から始まります。より良い人間関係を作ってください。
(3)自覚症状と病歴はあなたを伝える大切な情報
具合が悪くなった時が病院への通い時です。「いつから」「どこが」「どうした」を念頭において話してください。いろんな痛みや不調があると思いますが、もっとも気になっている症状から話し始めてください。思ったままに詳しく症状を伝えましょう。また医者の質問には簡潔に答えてもらって結構です。多少表現が足りなかったり話が下手でも、専門の訓練を受けた医者なら上手に聞き出してくれるでしょう。
(4)これからの見通しを聞きましょう
診察後どのような検査や治療が必要か、治癒する病気か継続して服薬が必要か、いつ再診したらいいか、など納得がいくまで聞きましょう。
(5)その後の変化も伝える努力を
「良くなりました」「ひどくなりました」どちらも大切なコミュニケーションです。医者もどうなったか気にしています。
(6)治療効果を上げるためにお互いに理解し、よく相談し治療方法を決めましょう
質問は具体的な方が実際に役立つアドバイスを医者からもらえます。病気の正しい知識や情報を仕入れてください。ときには医者とのささいな会話が癌を早期発見し、命を救うこともあります。ぜひ会話上手になって病院医者を利用して健康な生活を送ってください。

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