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シリーズ 健康エッセイvol.128

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京都府木津川市

■こどもの熱性けいれんへの対応
つなもと医院 綱本健太郎医師

寒くなるとインフルエンザなどのウイルスやマイコプラズマや細菌が原因で熱をだすこどもが増えてきます。そのような発熱の際に、脳が熱に弱く異常に興奮してしまうために、けいれん(熱性けいれん)をおこしてしまうこどもが一定数います。それには遺伝的要素も関与していることがあり、保護者・きょうだいなどの親族に熱性けいれんの家族歴があるこどもは注意が必要です。
では、そのようなけいれんを認めた場合、どのように対処すればよいのか頭を整理しておきましょう。
けいれんをおこしているこどもをみたら(1)床に寝かせる(2)衣服を緩める(3)顔を横に向け気道を確保します。この後に(4)痙攣の状態(全身性か限局性か、左右対称か、持続時間はどれくらいか、呼びかけに反応するか)を観察します。(動画を撮影しておくと診断の手助けになり大変有用です。)慌てて抱きかかえたり、ゆすったり、さらに舌をかまないようにと口の中に指や物を入れるようなことは決してしないでください。
目の前でこどもがけいれんを起こした場合、大変びっくりしてあわててしまいますが、けいれんを無理やり止めることはできません。上記の(1)~(4)を落ち着いておこないましょう。
通常の熱性けいれんであれば5分以内におさまり、意識も戻ります。しかし、5分以上けいれんが持続し意識が戻らないような場合や、無熱性けいれんの場合は救急車を呼びましょう。また、けいれんが落ち着いた後には、通常の熱性けいれんであっても必ずその日のうちに小児科を受診しましょう。

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