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今月のキラッと木津川人 第130回

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京都府木津川市

■「家族で作り繋ぐ伝統楽器」
雅楽器職人 谷田直道(なおみち)さん、京子(きょうこ)さん、浩太(こうた)さん

木津川市在住。全国でも数少ない雅楽器の製作・販売をおこなう一家。自宅の一室を「古弾」と名付けた工房とし製作や修理をおこなっている。主に父の直道氏が笛の製作を担当し、母の京子氏が笛の基礎となる型づくりや材料の準備をおこない、息子の浩太氏が篳篥(ひちりき)作りを担当している。作ることが難しいとされる雅楽器を家族3人の素晴らしい連携作業で作り出し、心を込めて届けている。

▽雅楽器づくりを始めたきっかけを教えてください。
直道氏:学生の時に初めて聞いた篳篥(ひちりき)の音色に感動しました。ものづくりが好きだったこともあり、数年後製作を始めました。
京子氏:昔から手先を使う作業が好きで、夫が作業している姿を見て自分も何か手伝いたいと思い、見よう見まねで始めました。
浩太氏:ずっと身近にあった雅楽器作りに興味を持ち、父に継がせてほしいとお願いをしました。お客さんの顔を直接見て、作った作品の音色を聴ける時はとても嬉しいです。

▽今までで嬉しかったことは何ですか?
直道氏:好きなことを仕事にできているので、それが幸せです。息子が継いでくれることも嬉しく思っています。
また、家族で作った笛が演奏者のもとへ届き、演奏会などで笛の音を聴く時はとても感動します。感謝の手紙をもらうこともあり、大切にしています。

▽大変なことは何ですか?
材料である、煤竹(すすたけ)を仕入れるのが大変です。
製作で1番難しいのは調律の作業で、演奏者にあった笛づくりが難しいです。製作から完成まで半年や1年かかることもあります。

▽今後の夢はありますか?
できれば孫の代までも続けてもらえたら嬉しいです。これからもよりよい笛を作り、演奏者の方々に喜んでもらえるように愛情を込めて製作していきたいです。

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