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シリーズ「木津川市の文化財を巡る」第74回

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京都府木津川市

■白山(はくさん)神社摂社春日(せっしゃかすが)神社本殿(加茂町岩船)
白山神社の摂社(本社と関係や由緒の深い神を祀る社)である春日神社の本殿は、京都府登録文化財であり、重要文化財の白山神社本殿と二社が並んで建っています。二社とも、もとは岩船寺の境内鎮守社だったもので、白山・春日両社を併せて奉祀(ほうし)するのは、興福寺系寺院の鎮守社(ちんじゅしゃ)によく見られます。ともに一間社(いっけんしゃ)春日造(切妻(きりづま)造で妻入の社殿の正面に向拝(こうはい)がつく神社建築様式)・檜皮葺(ひわだぶき)の様式で、白山神社本殿は室町時代の嘉吉2年(1442年)頃に建立されたと考えられていますが、春日神社本殿は造営や修理の棟札から、享保12年(1727年)に本社である白山神社をモデルに古材も用いて復古的に改築されたと推定されています。
令和5年度に3年間にわたる修理が完了しました。

問合せ:文化財保護課
【電話】75-1232

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