いま、日本全体で問題となっている少子高齢化。来年2025年には国内の5人に1人が75歳以上となり、2060年頃には、高齢者1人を現役世代1人で支える肩車社会が訪れるといわれています。
人口減少や高齢化が進む中、人と人との繋がりや、誰もが役割を持ち存在を認め合うこと、孤立せずに支え合うことの大切さが、社会では求められ、「助け合い」は必要不可欠になっています。
「助け合い」の地域づくりに向けては、全国の様々な自治体でボランティアなどが推進されています。今回は市内でおこなわれているボランティア活動の一部を紹介します。
■市内のボランティア活動
市内には、子育て、見守り、介護予防、災害対応などたくさんのボランティア活動があります。その中でも、社会福祉協議会が中心となりおこなっている「住民参加型助け合いサービス」は、ボランティア協力会員が自分のできることや得意なことに合わせ、利用会員を支えています。
▽住民参加型助け合いサービス
日常生活の中で困りごとがある家庭に対して、サービスを提供します。住民の参加と協力によって、ボランティア意識を基盤とした会員組織をつくり、お互いに助け合う活動です。
※有償ボランティアになります。詳しくは社会福祉協議会へ問い合わせください。
◎サービスの仕組み
◎社会福祉協議会の各支所
問合せ:
木津支所 〒619-0214 木津川端19(木津老人福祉センター内)【電話】71-9559
加茂支所 〒619-1127 南加茂台6-3(加茂ふれあいセンター内)【電話】76-4338
山城支所 〒619-0205 山城町椿井北代102(山城保健センター内)【電話】86-4151
▽サービスの内容
◎福祉送迎サービス
公共交通機関を利用することが困難な方の送迎をおこなうボランティアです。
福祉送迎車両を使用し病院への通院、公共機関への支援の手続き、買い物などの送迎をします。
ボランティアは仕事を辞めてから始めました。活動を通して、地元のことをより知れたのが良かったです。何より「ありがとう」と言ってもらえるのが、とても嬉しいです。
◎家事支援サービス
日常生活で困りごとがある家庭に対して家事援助をおこなうボランティアです。
掃除・洗濯・調理・買い物などの支援をします。
空いた時間に無理なく活動できて、利用者さんとの会話で勉強になることもすごく多いです。支援を待ってくれている方がいることが嬉しいです。
◎社会活動への参加の有無と健康状態(複数回答)
◎社会活動に参加して良かったと思うこと(複数回答)
令和4年度に市がおこなった高齢者実態調査では、「在宅生活を続けるうえで、利用したいサービスは何ですか」という質問に対し、「買い物や病院などへの車両による送迎」と回答した方が39.0%と最も高く、次いで、「食事の配達」が26.2%、「買物の代行」が21.0%となりました。
また、内閣府の調べによると、社会活動をおこなっている人は、おこなっていない人よりも健康状態が良く、1年間活動を続けることで健康と感じる割合も高くなっています。
そのことから、継続して社会活動を続けることは健康の第一歩になるといえます。
社会参加をしている方の多くは、生活の充実感を得たり新しい友人ができたりと、生活の変化も感じており、人との会話や体を動かすことで生活の質の向上も期待できる結果が出ています。
■助け合いが健康への第一歩
「誰かのために何かをやってみたい!」「自分のできることで役に立ちたい!」まずはその気持ちが大切です。
どのような活動があるのか、活動を始めてみたいという方はボランティアセンターや社会福祉協議会へ相談ください。
問合せ:ボランティアセンター・社会福祉協議会
【電話】71-9559
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